その後私は家に帰ってから放心状態だった
どうやって帰って来たのかも覚えていない
『はぁ...』
実彩子「あなた、?どうかした?ため息なんかついて」
『お姉ちゃん...』
私は泣きそうになったけど頑張って涙を堪えた
『ううん、何でもないよ』
実彩子「はぁ、嘘ついてるのバレバレ。」
実彩子「あなたって嘘つくとき目を合わせない癖があるもん」
『え...?』
実彩子「知らなかったでしょ」
実彩子「...で、?何があったの、お姉ちゃんで良ければ話聞くよ、?」
もうお姉ちゃんに話したほうが気が楽なのかもしれない
『あのね...』
そう言ってさっきのことを話した
頑張って好きな人に告白したこと
振られてしまったこと
彼が病気だったこと
途中で涙が出そうだったけど頑張って堪えた
実彩子「あなたはよく頑張ったよ。」
そう言って私の頭を撫でてくれたから涙が出てきちゃった
実彩子「ほらほらー、たくさん泣いてすっきりしちゃえ!」
そう言って私が泣いてる間、ずっと私の頭を撫でてくれていた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。