第3話

転生2
399
2021/07/24 04:30
霧矢side
雪城 霧矢
雪城 霧矢
…んんぅ〜
…ここ、どこだろう

確か僕は下校中に轢かれて死んだ筈じゃあ。


のそりと起き上がり先程のことを思い出す。
雪城 霧矢
雪城 霧矢
(キョロキョロ
何かないか、そう思い周りを見渡してみる。

そこは何も無いただ真っ白な空間がずっと続いていた。そこに空間があるのかすら分からない程真っ白。
雪城 優斗
雪城 優斗
…んんぅ〜…?
雪城 霧矢
雪城 霧矢
⁉︎(バッ
何もなかった筈の場所から急に声がして勢いよく振り返ると、


そこには、目を擦りながら起き上がる自分の片割れの姿があった。
雪城 霧矢
雪城 霧矢
!優斗!!!
まだ、どこか眠気の覚ませ切れていない優斗に近づく。
雪城 優斗
雪城 優斗
‼︎…霧矢!!!
雪城 霧矢
雪城 霧矢
優斗大丈夫?!
どこか怪我してたりしない!?
雪城 優斗
雪城 優斗
あ…あぁ
大丈夫だよ。怪我してないし、体調も良い。
霧矢も、無事か?
雪城 霧矢
雪城 霧矢
うん
僕も平気
雪城 優斗
雪城 優斗
そうか、それなら良かった。
ところで、此処はどこだ?
僕は、その問いにゆるく首を振って答えた
雪城 霧矢
雪城 霧矢
わかんない
僕もさっき目が覚めたから…
雪城 優斗
雪城 優斗
そうか…
神様
神様
やぁ!
雪城兄弟
雪城兄弟
⁉︎
いきなり掛けられた声に驚き数歩後退る。
神様
神様
あはは!
ごめんごめん!驚かせたね!
僕は、君たち人間でいう神というものさ!
雪城兄弟
雪城兄弟
は、はぁ…?
神様
神様
あはは!
そんなに硬くなくていいよ!気軽に神様とでも呼んでくれ!
僕は、君たちを此処に連れて来た訳を話に来ただけだからさ!
雪城兄弟
雪城兄弟
?!…此処に連れて来た訳?
意味が分からず僕らは、首を傾げた。
神様
神様
あぁ!
僕が君たちを呼んだのは、君たちの願いを叶える為さ!
雪城 優斗
雪城 優斗
僕らの…
雪城 霧矢
雪城 霧矢
願い…?
神様
神様
あはは!君たちホントに息ピッタリだね!
僕、君たちが気に入ったんだ!
だから、君たちが死ぬ前に望んだ物をあげようと思って!
雪城 優斗
雪城 優斗
僕の願いって…!
…僕の願いは、

_来世があるならばどうか優斗と一緒に当たり前の楽しい生活が出来ますように…_

雪城兄弟
雪城兄弟
それってつまり…!
神様
神様
あぁ!
君たちに楽しい来世をプレゼントしようと思ってね!
雪城 優斗
雪城 優斗
楽しい来世…!
神様
神様
うんうん!
楽しい来世!
まぁ、その代わりちょっとバグがあるんだけどね
雪城兄弟
雪城兄弟
バグ?
神様
神様
あぁ
元々その世界になかった人を作るからね。
生まれながらに病気を持っていたり、家族に恵まれなかったり、早死にしたり、はたまた頭が良くなったり、運動神経が良くなったり、
色々それが、その人にとって幸か不幸かそれはその人の運次第だねぇ。
どうする?するも、しないも君たちの自由さ
雪城 霧矢
雪城 霧矢
…僕は、行くよ
雪城 霧矢
雪城 霧矢
確かにバグで何があるか分からないのは、怖いよ
雪城 霧矢
雪城 霧矢
でも、それ以上に新しい世界で生きてみたい!
雪城 霧矢
雪城 霧矢
楽しいことや、自分とは違う悲しさや、苦しみを知った人を見て、知りたい
雪城 優斗
雪城 優斗
霧矢…
僕も霧矢が行くなら一緒に行こう
神様
神様
でも、そのバクのせいで当たり前の生活は、難しいかもしれない。それでもいいかい?
雪城兄弟
雪城兄弟
ああ!/うん!
神様
神様
うんうん!
いいネ
君たちらしい人生を僕に見せてよ!
神様
神様
じゃあ今から、次の人生に送るね!
雪城兄弟
雪城兄弟
うん!
ありがとう、神様!
神様
神様
(クスクス
どういたしまして(微笑
神様は、そう言って微笑んだ。
神様
神様
じゃあね!優斗、霧矢!
君たちの人生に幸多からんことを
その言葉を最後に僕の意識はまた、闇へと消えていった。

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