6月30日 〈12:00〉
【皐月テラ橋】
?!
....東雲さんは翔さんが亡くなった事を知らないのか.....
いや,確かにそんな頻繁に会えるわけじゃないだろうから不思議ではないけど.....
東雲さんは急に目の色を変えてそう声を張り上げた
東雲さんからはとても強く悲しみの感情が伝わってきた。
......そうか。確かに今まで何十年と介護するぐらいお母様の事を大切にしていたのなら葬式などにも出ずに失踪する理由が無い.......
つまりは翔さんはそれ程の理由があって失踪をしたのか。
でも,そんな大それた理由なんてあるのか.....。
...うん,司君,花を添えに来てるぐらいだからそれはもうすっごく好きだったと思うよ。
そして,司君がその質問をしたことによって東雲さんからとてつもなく『なんだコイツ』的な感情が流れてきてるんだけど.....。←
皆んなもわざわざ言わなくてもいいだろ的な顔してるし.....
うん。皆んな辛辣だな
まぁ,分かるっちゃ分かるんだけどさ...()
東雲さんは花を添えて手を合わせてからそのまま去っていった
【カチャッ】(イヤーマフを取る
「(大丈夫かな...)」
「(つら__ない....)」
「(まさ________いか...)」
[スカンッ_________]
橋《.......いつも此処までご苦労なこった。まぁ,見てて楽しいんだけどなぁ...》
橋《!って何してんだ?!》
橋《ッッ危ない!!!》
『_____は,もう_______だ....』
『そうかい。それじゃあまた_______』
『___にまた______に......』
【ガシャンッ!!!】
!今のは.....
それに幸子さんは.......
【シュパッ】
【カチャッ】(イヤーマフを付ける
まどかと僕は共に確信的な眼をしていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。