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第33話

デートの行き先
花島 涼
花島 涼
……話変えようか。どこ行きたい、さくら。
あなた

えー、うーん……。

あなた

わからないや。
逆に涼は行きたいところないの。

花島 涼
花島 涼
……ないな。
花島 涼
花島 涼
……ちょっと待っててくれ。
あなた

え、うん。

涼は持ってきていたバッグを探ると携帯電話を取り出した。
プルルルル、と音が鳴り始める。どうやら誰かに電話をかけているらしい。
耳を澄ませると、相手の声が聞こえてきた。妖怪ってちょっと便利かもしれない。
花島 涼
花島 涼
もしもし。
涼の友人
涼の友人
おーう、どうした。
電話の向こうから聞こえてきたのは涼と仲のいい友人の声だった。
花島 涼
花島 涼
デートってどこに行けばいいんだ。
涼の友人
涼の友人
……は。
ちょっと待て、お前デートに誘うような相手いたかよ。
花島 涼
花島 涼
いや、違うんだ。
涼の友人
涼の友人
そ、そうだよな、冗談だよな。
お前にデートの相手がいる訳……
花島 涼
花島 涼
今デートしてるんだ。
涼の友人
涼の友人
っおい。
……念のため聞いとくが今相手はどうしてる。
花島 涼
花島 涼
横にいるぞ。
涼の友人
涼の友人
は。
この会話聞かせてんのかよ。失礼にも程があるだろ。
涼の友人
涼の友人
で、誰なの。何年何組の誰よ。
花島 涼
花島 涼
いや、お前の知らない奴だ。
涼の友人
涼の友人
そうきたか……。
花島 涼
花島 涼
質問ならまた今度にしてくれ。答える気はないが。
涼の友人
涼の友人
答えてくれないのかよ……。
まあいい、それで、デートの行き先だったか。
涼の友人
涼の友人
そんなことも決めずにどうやって誘ったのかはあえて聞かないでおく。
涼の友人
涼の友人
そうだなあ、お前たちが行きたいところ、もしくはお前が連れていきたいところ、だな。
花島 涼
花島 涼
連れていきたいところ。
涼の友人
涼の友人
そーそー。
何かないか。
花島 涼
花島 涼
あるにはある。
涼の友人
涼の友人
よし、怖いから一応聞いておく。どこに連れて行く気だ。
花島 涼
花島 涼
おじいちゃんとおばあちゃんの墓。
涼の友人
涼の友人
何でだよ、結婚でもするのかよ。
相手は婚約者か何かなのか。
花島 涼
花島 涼
いや、どっちかというと人生のパートナー的な。
涼の友人
涼の友人
いやもうそれ結婚しちゃってる奴らがいうセリフだろ。
あなた

(なんかすっごい恥ずかしい……。確かにお父様や妖怪たちを説得して、解決でもしない限り一生守るつもりではいるけれど)

涼の友人
涼の友人
まあいい、そんなに大切な人ならもう墓にでも連れてけ。
花島 涼
花島 涼
まあ、確かに大切だが……どうしてそう思ったんだ。
涼の友人
涼の友人
いやわかるだろ。
人生のパートナーで家族に紹介したい人なんだろ。それに、俺に話したくないくらい大切にしてるんだろ。
全く、お前の中で俺のイメージは一体どうなって
花島 涼
花島 涼
え、たらし。
涼の友人
涼の友人
ひでぇなおい。
花島 涼
花島 涼
自覚はあるんだろ。
涼の友人
涼の友人
いやまあ、なくはないけど。
花島 涼
花島 涼
よし、じゃあ墓以外でどっかに連れてくな。
涼の友人
涼の友人
いやここまできて墓行かねえのかよ。
花島 涼
花島 涼
ああ、お前のことだから待ち伏せしてそうで怖いからな。前に俺、墓のある場所大体教えたもんな。何で教えたんだろ。
涼の友人
涼の友人
確かにいこうと思ってたわ……。
あれだろ、両親いけなくなって一緒に行こうとしてたんだろ。結局両親といったみたいだが。
花島 涼
花島 涼
ああ、あれか。悪いことしたな。墓参りなんて誘って。
涼の友人
涼の友人
いやいいよ、親友だろ。それに俺の親戚の墓も近くだからついでに行けたしな。
じゃあ、楽しめよ。後で話聞かせろよな。
花島 涼
花島 涼
ああ、絶対に話してなんかやらないが助かった。じゃあ。
涼がピッと電話を切る。私はいまだに人生のパートナーと言われたことが嬉しくてニマニマしてしまっていた……。