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第36話

私はあなたとは違う
あなた

待って、待ってってば。

花島 涼
花島 涼
ん、どうかした。
あなた

どうかしたじゃないわよ。買わなくていいから。

花島 涼
花島 涼
うーん、記念にって思ったんだけど……。
あなた

(き、記念かあ……。確かにそれは欲しいかも。でも、買ってもらうのって、なんだか恥ずかしいし、無駄遣いじゃないかな)

花島 涼
花島 涼
なら、他のものにするか。お揃いのストラップとかもいいかもな。
あなた

(もはや恋人みたいね……そうなっちゃえばいいのに、なーんて)

あなた

(でも、うん、そうよね。私達は結ばれるわけがないもの)

あなた

(もし、もしの話だけれど、涼が私のことを好きになってくれたとして、私達は幸せになれるの)

あなた

(いいえ、なれないわ。だって、私たちでは、あまりにも……)

あなた

寿命が、違いすぎる。

花島 涼
花島 涼
え、何か言ったか。
あなた

え、ううん。なんでもない。

あなた

(口に出てた……。聞かれていないといいけれど。)

あなた

(私は妖。彼は人間。私が置いていかれるに決まっている。あの世についていくこともできるだろうけれど、きっと涼はそれを望まない)

あなた

(幸せになんて、きっとなれない……)

花島 涼
花島 涼
あ、あの店行ってみよう、さくら。
あなた

う、うん。どの店。

花島 涼
花島 涼
あそこ。安めの服なんだけど、男女両方の服があるから、一緒に見れるだろ。
あなた

そうだね。行こっか。

あなた

(……)

あなた

(……なんで私、妖怪なんだろ)







 ずっと重い気分のままで。どうにも気分は晴れなくて。わかっていたつもりだった。わかっていたからこそ、私は彼に恋をしたその日から影で見守ることを選んだのに、彼は気が付いてしまったから……。
 でも、涼は決して悪くない。悪いのは、涼のことを勝手に好きになった、馬鹿な私だ。
 私が彼に恋さえしなければ、彼は自分の能力を溶解に気づかれることなく平穏に過ごせたかもしれないのに。
花島 涼
花島 涼
……さくら。
あなた

え、あ、何。

花島 涼
花島 涼
しんどいなら、帰るか。
花島 涼
花島 涼
うん、そうしよう。もう帰ろう。な、それがいいよ。
あなた

え、わ、私は大丈夫よ。

花島 涼
花島 涼
でも、さっきから何だか気分が悪そうだ。家に帰って横になったほうがいいんじゃないか。
松下 花香
松下 花香
あら、花島くんと……さくら。
花島 涼
花島 涼
え。
あなた

は、花香……。

花香の後ろには花香のお母さん、文花さんがいた。どうやら2人でショッピングに来ていたらしい。
松下 文花
松下 文花
こんにちは。
あなた

こんにちは。

松下 花香
松下 花香
どうかしたの、さくら。顔色が悪いわ。
松下 文花
松下 文花
そうね、少し休んできたらどうかしら。
松下 花香
松下 花香
……ねえ、花島くん、お母さん。少しさくらと2人きりにしてくれない。
松下 文花
松下 文花
……いいわよ。
花島 涼
花島 涼
え、でも、帰って休んだ方がいいんじゃ……
松下 花香
松下 花香
お願い。
松下 文花
松下 文花
行きましょう。女の子にはね、いろいろあるのよ。
花島 涼
花島 涼
え、あ、はい……。