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第16話

名前
あなた

(彼女について報告に行かないと……あれ?彼女の名前、なんだっけ?)

涼と歩く帰り道。そんなことを考えながら、私は名前を書き忘れていることに気がついた。
あなた

(困ったわね。名前を聞かないと、陰陽師としてどんな仕事をしているのかも、調べづらいわ。)

花島 涼
花島 涼
そういえば、今日、松下さんとなに話してたの?
あなた

ま、松下さん?

花島 涼
花島 涼
あれ、名前知らないの?
花島 涼
花島 涼
松下 花香。今日さくらが話していた女の子の名前だよ。
あなた

(よっしゃ!これで名前が分かったわ!)

花島 涼
花島 涼
なに話してたの?
あなた

彼女、松下さんも妖怪が見えるようでしたので。

花島 涼
花島 涼
え、俺の仲間!?
あなた

はい。ですから、そのことについて少し質問を。

花島 涼
花島 涼
質問?俺の時は契約だったのに?
あなた

え?ええ……どうやら、松下さんは妖怪を封印する術をお持ちのようだったので、下手に行動は取れなかったのです。

花島 涼
花島 涼
なんで術を持ってるって分かったの?
あなた

彼女に聞きました。

花島 涼
花島 涼
そうなんだ。
花島 涼
花島 涼
……俺には、倒す意思があるか聞いてきたよね?どうして倒す方法を持っているかを聞いたの?
あなた

松下さんが陰陽師の家系だとおっしゃったので、私たち妖怪を封印しているのか尋ねただけですよ。
能力を持っているか聞いたわけではありません。
まあ、話の流れですね。

あなた

(……なんだかやけにズカズカ聞いてくるわね。)

花島 涼
花島 涼
そうなんだ。
あなた

(何か話題を変えないと……。)

あなた

(本当になんでこんなに聞いてくるのかしら?変なの。)

あなた

そういえば、私の名前はどうしてさくらなのですか?

花島 涼
花島 涼
ん?ああ。
花島 涼
花島 涼
イメージだよ。さくらを見たときに、桜のような綺麗なイメージがあったから。
あなた

まあ、綺麗だなんて。

あなた

(やばい。赤面しそう。)

あなた

(涼さんに綺麗だって言ってもらえるなんて……こんなことある?もしかして、夢?これ夢なの?)

花島 涼
花島 涼
さくら?ボーッとして、どうしたの?
あなた

い、いえ。なんでもありません。

あなた

すみません。

花島 涼
花島 涼
ううん。別に謝ることないけど……。
花島 涼
花島 涼
けど、さ。
花島 涼
花島 涼
一個引っかかったことがあるから聞いてもいい?
あなた

はい、なんでしょう?

花島 涼
花島 涼
俺が持っているような力って、不意に訪れる物なんでしょ?
あなた

はい。

花島 涼
花島 涼
じゃあ、陰陽師の家系ってどういうこと?代々陰陽師ってわけでしょ?
花島 涼
花島 涼
奇跡でも起きない限り、連続して不意に力が訪れるっていうのは、おかしくない?
あなた

すごいです。さすがですね、涼さん。そんなところに気がつくなんて。

花島 涼
花島 涼
何か方法があるの?
あなた

……妖怪の血を飲むと、力の発現率が高くなると聞いたことがあります。封印した妖怪の血を飲んでいたのかもしれません。

あなた

昔の陰陽師も、それで成り立っていたものが多くいたと聞きます。

花島 涼
花島 涼
痛そうだね。あんまりいい方法ではなさそうだ。
あなた

心配してくださって、ありがとうございます。

あなた

(まあ、妖怪の傷はすぐに治るから大丈夫なんだけど……痛いものは痛いからね。)

あなた

(それにしても、私たち、妖怪のことまで考えてくれるなんて。……やっぱり、私、涼さんのこと好きだな。)

花島 涼
花島 涼
もうすぐ家だよ。
あなた

はい。

私たちは涼さんの家に戻っていった。