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第32話

気になってた事
 なんだか顔が熱い。恥ずかしい……でも嬉しい。恋ってこんなに楽しい物だったのね。もちろん、失恋したりして悲しいことや辛いこともあるんだろうけれど、ちょっと褒めてもらっただけでも幸せな気持ちになれる。
花島 涼
花島 涼
で、この後どうしようか。
あなた

えっ、あ、そ、そうだね。

あなた

(急に話しかけないでよ、もー。驚くじゃない)

花島 涼
花島 涼
んー、そうだな。散歩でもするか、とりあえず。
あなた

そうだね。

私達は公園を出て、住宅の並ぶ道をゆっくりと歩き始めた。2人で並んで、歩き始めた。
花島 涼
花島 涼
そういえば、さ。気になってたことがあるんだけど。
あなた

え、なあに。

花島 涼
花島 涼
俺の親に俺が、その、妖怪が見えるってこと話してしまうってのはだめなのか。
あなた

え……。

私の顔から笑顔が消えた。無理もない。この話にはあまり触れてほしくなかったのだ。
花島 涼
花島 涼
ご、ごめん。聞いちゃいけなかったかな。
あなた

う、ううん。そんなことないの。気になってるなら、ちゃんと話すよ。

あなた

……涼の持っている力は、私たち妖怪が透明化の術をかけていても見破れる。その程度のものじゃないってことは、覚えてるよね。

花島 涼
花島 涼
え。あー、そういえば。妖怪を倒す力を持ってるんだったな。
あなた

そういう力は大抵遺伝なの。でも、それは涼の家族には当てはまっていないでしょう。

花島 涼
花島 涼
あ、本当だ。
あなた

たまたま涼の先祖が持っていた力が今になって芽生えたか、もしくは……。

花島 涼
花島 涼
もしくは。
あなた

涼自身に原因があるのかもしれない。

花島 涼
花島 涼
と、いうと。
あなた

そうね。涼が昔とった行動の中に、力を芽生えさせる何かがあったのかもしれないということよ。

あなた

その場合、妖怪達は知ろうとするでしょうね。何が一体涼をそうさせたのかを。繰り返さないために。

あなた

その手は涼、あなたの両親にも伸びるはずだわ。

花島 涼
花島 涼
えっと、つまりは。
あなた

妖怪の存在を知ってしまうと、妖怪が見えるようになると聞いたことがあるわ。こまるのよ、中途半端な力を持ってもらっては。

花島 涼
花島 涼
え、どういうこと。
あなた

……。色々段階があるのよ、あなた達の持つ力にはね。

あなた

段階その一。そういう力がない人には、妖怪が透明化の術を使っていなくてもまったく見えないの。

あなた

段階そのニ。術を使っていない妖怪なら見えるわ。

あなた

段階その三。術を破ることができて、妖怪を倒す、つまり封じる力を持っているの。

あなた

私はあなたが二番めの方かもしれないと思って術を使っていたのよ。

あなた

で、これを踏まえてなんだけれど、今の涼の両親はその一の状態な訳。それなら、妖怪達は話を聞くことすらできないから諦めるでしょう。まあ、高位の妖怪になってくると、そういう人たちにも姿を見せることができてしまうのだけれど。

あなた

(まあ、筆談とかするっていうなら話は別だからだね……)

花島 涼
花島 涼
……なるほど。さくらも結構考えてるんだなあ。
あなた

(……どういう意味よ)