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第25話

悲しい過去
松下 幸助
松下 幸助
先ほどは本当に申し訳なかった……。
あなた

いえ、大丈夫ですよ。頭をあげてください。

頭を下げて私に謝ってきた幸助さんの顔は、なんだかホッとしていた。
松下 幸助
松下 幸助
ほら、お前も謝りなさい。
松下 文花
松下 文花
いやよ!私は悪くないわ。
松下 幸助
松下 幸助
謝りなさい!
松下 文花
松下 文花
っ……申し訳ありませんでした……。
しばしば謝る文花さん。私たち妖怪を恨む、その理由くらいは聞いても怒られないだろうか?
あなた

なぜ……

花島 涼
花島 涼
なぜ、そこまで妖怪を憎むのですか?
あなた

(いや、私が聞こうとしてたのに!)

松下 文花
松下 文花
そんなことあなたたちに話すわけ……。
松下 花
松下 花
だまりなさい。
笑顔のまま、花さんはそう言ってのけた。ゆっくりで、優しく、なのに厳しさを感じさせる声で。
松下 花
松下 花
あなたはね、自分の娘の友達を傷つけようとしたのよ?もしかしたら殺してしまっていたかも……。それがわからないの?
松下 文花
松下 文花
……ご、ごめんなさい。
松下 幸助
松下 幸助
わかったならいい。
松下 幸助
松下 幸助
なにがあったのかは、わしから話させてはくれんか?
あなた

はい。お願いします。

松下 幸助
松下 幸助
……もう、何年も前のことだ。
 花香が5歳になった頃、花香の父親、文花の夫が妖怪に殺された。心臓を貫かれ、ほぼ即死だったと思われる。
 犯人である妖怪は、何百年と生きてきた妖狐。とてもではないが、婿養子として入ってきて、まだ実戦経験の浅い彼が勝てるはずもなかった。
 元々、「最近ふとしたときに呻き声が聞こえる」と、近所の人から依頼が入って調査を進めていたのだが、誰もまさかそんなに強い妖怪が潜んでいるとは思わなかったらしい。
あなた

そんなことが……話しづらいことをお聞きしてしまって、申し訳ありません。

松下 幸助
松下 幸助
いやいや、今回は完全にこちらに非があるからな。
松下 花香
松下 花香
もう昔のことだから、気にしないで。
あなた

うん。ごめんね。

花島 涼
花島 涼
俺も……すみません。
ポタ、ポタっと、水滴の垂れる音がする。泣いているのだ、文花さんが。思い出してしまったのだろう。辛い過去を。
あなた

……文花さん。

松下 文花
松下 文花
……はい。
あなた

確かに、その妖怪はあまりいい妖怪ではなかったのかもしれません。ですが、私たちも人間のように生きています。間違いもします。それに、性格だってそれぞれ違います。

言いたいことが、うまくまとまらない。それでも、私は伝えなければならない。
あなた

人間だって、間違いを犯すでしょう?
ですから、その……。

あなた

私たち妖怪を、どうか嫌わないでください。

あなた

(ああ、もう嫌だ。なんだか私まで泣きたくなってきた……。)