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2021/06/05

第40話

中の様子は
花島 涼
花島 涼
ああ、くそっ。
どこから入ればいいんだよ。
あなた

待って、今力を使って出入り口を作るわ。建物が崩れないように維持をすることもできると思う。

花島 涼
花島 涼
力を使うって……大丈夫なのか。さくらの正体がバレるなんてことは……。
あなた

バレたって仕方ないわよ。その時は残念だけれど、そのことを知った全ての人々を洗脳するしか無いかもね。あはは。

花島 涼
花島 涼
いや、笑い事じゃ無いだろ。
もしこれからすることが世界に向けて配信されていたらどうするんだよ。
あなた

そりゃ、世界を洗脳するのよっ。

花島 涼
花島 涼
いや、やってる場合かっ。
 明るく振る舞っても、焦りと恐怖は拭えない。急がなければ、たくさんの人が死んでしまう。すでにもう何人も亡くなっているかもしれない。そんな不安が、私の、私たちの中にはあった。
あなた

じゃあ、やるわ。そこから動かないで。

花島 涼
花島 涼
了解。
 涼も命をかけているんだ。私も、覚悟を決めよう。妖怪だったことがバレてもいい。そんなことより、2人の、この中にいる人たちの命の方がよっぽど大事だ。もしそれで、涼のそばにいられなくなったとしても……。
 建物の中とこちら側をつなぐ。異次元を使うものだから、人間のなせる技でないことはバレバレだ。けれど、それでもいい。大切なものが、この中で待っているのだから。
あなた

……さあ、つないだわ。行くわよ。

 目の前に現れた大きな光の渦に飛び込み、涼に向かって手招きをする。いまさら無理だなんて無しなんだからね。
花島 涼
花島 涼
わかった。
 光の先にあったのは、怯えた顔でこちらを警戒する人々だった。どうやら無事だった大きな広場につながったようで、たくさんの人々がこちらを見ている。
 中には怪我をした人や子供もいて、事態の深刻さを物語っている。
あなた

大丈夫です。ここを通れば外に出られるので、ここから出てください。

知らない男の子
知らない男の子
お姉ちゃん達、誰……。ば、化け物なの。
花島 涼
花島 涼
なっ。さくらは危険なのをわかって助けに来たのに、なんてことを
あなた

いいのっ。

あなた

……そうね。たしかにお姉ちゃんは、化け物よ。この人は違うけれどね。

あなた

でも、お姉ちゃんは正義の化け物なの。みんなを助けに来たのよ。

知らない男の子
知らない男の子
……。
あなた

……大丈夫だから、ね。

知らない男の子
知らない男の子
……わかった。行こう、みんな。
 大丈夫なのかという声も飛び交う中、男の子は友達らしき子供達を何人か連れて光の中へ飛び込んでいった。