永田Side
まただ。
今日も周平は健吾と出かけるらしい。
俺は周平より歳上でしっかりしなくちゃならないけど
流石に連日遊ばれると不安にもなるよな。
_泰新くんはどうしてるのだろうか。
あ、いい事考えた
prrrr…
平「…もしもし?」
「あ、泰新くん?薫です。」
平「ふつーに考えて薫がかけてきてんだから分かるよ笑」
「あそっか。笑」
平「んでどうした。阿部ちゃんが居なくて寂しいのか?」
「それは泰新くんもでしょ!?笑」
平「俺は、別に?」
「あんだけ出かけてて俺らの事ほっぽりっ放しなのに?」
平「つまり。何が言いたいんだよ」
「…仕返ししない?」
そう、俺が考えたいい事とは。
周平たちに仕返しするということ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!