グクの目は真剣で、 話を聞く気満々だ
もう私はこれ以上隠せない
全て話した
テヒョンと結婚の約束をしているのにもかかわらず、浮気をされていること
そして、もう限界だから別れようと思っていること
何だか馬鹿らしくなって笑えて来る
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グクも同じになって笑うけど、何だか傷ついた
確かに無理矢理にでも別れようとしない私が悪いんだけど
壁に掛けられている時計をちらりと見ると、9時半をさしていた
明日も仕事だからそろそろ帰らなきゃ
私は立ち上がった
なぜまた仕事モードに入っているの?
なんか気まずい
今度はいつものグクだ
私だけ話して帰るのは違うと思うからグクの話も聞こう
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。