ベッドから身を乗り出して、やっとのことでテヒョンの服の裾を掴む
テヒョンはそれを振り払う
これは嘘偽りない、私の本心だ
そんな事は有り得ないことだと思っていたのに
息が詰まるほど胸が苦しくなった
一応私たちも婚約している
だとすれば、相手側も婚約者がいるのに浮気してたなんて結構ドロドロとしている
そうだ、私はそうなることを私は望んでいたはずだ
これ以上テヒョンを苦しめてはだめだ
テヒョンを好きじゃないのにこうやってテヒョンを利用して助けてもらおうなんて卑怯な考えだ
テヒョンは ”ありがとう”と、その場を去っていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。