ほら、ヒョンがいつもと違う
いつもはご飯と風呂以外は部屋に籠っているのに。
今日は珍しくリビングのソファに座ってスマホを気だるそうに弄っている。
後ろから少しだけ中身を覗いてみる
ヒョンはアプリを閉じては、また他のアプリを開いて閉じてを繰り返していて操作する指は落ち着かない様子だった。
もしかして待ち遠しいのかな?ヒョンも可愛いとこあるね
ヒョンが座っている隣にユラちゃんの体を抱えている腕からゆっくりと降ろす
ってことはユラちゃんに指名されたってことだよね?
ヒョンずるいよ、僕の方が頑張ってるのに。
なんて気持ちは抑えておこう、今はユラちゃんのことについて知りたいし話したい
お酒でも違う人格が出るんだね、
風邪なると違う人格が出るとはテヒョンに聞いてたけど
僕も酔わせてみたい、と思った
とか言いながら、ヒョンの腕がユラちゃんの頭上に伸びる
”ぱしっ とヒョンの手を掴むと ヒョンはつまらなそうに薄ら笑いを浮かべた
ヒョンは一瞬表情を固めると、静かに”ああ”と返事をして自分の部屋に戻っていった
そんなことよりも 、
この寝顔を見ると、達成感を味わうことができた
テヒョンに悪いことしたけど、僕は恋愛面ではたとえ親友だとしても譲る気は全くもってない
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。