第84話

84
2,218
2020/09/29 02:30














       ”… きて、ねえ


























       ” はや、く…
      

































       脳裏に響く誰かの声





























       ” グッ  それに首が、苦しい


























Yura
Yura
んっ…くる、しい…


















       苦しさで目を覚まし、目を開けると


























       
Yura
Yura
何で、ジミンさんが、




















       私の首を絞めているジミンさんがいたんだ



























Yura
Yura
離してください、っ
Jimin
Jimin
おはよう、ユラちゃん
Jimin
Jimin
それだけ眠ってたってことは
よっぽどヒョンの作った薬が効いたみたいだね?ㅎㅎ


















       やっとジミンさんの手が離れると、今度は頬に手を添えられてじっくりと見詰めてきた




































Yura
Yura
薬…?















       ヒョンって、お兄さんが?


























       何でこんなことするの?































Yura
Yura
どうして?
てかここどこなんですか?













       見たこともないベッドに私は寝転がっている


























      見たこともない机に椅子、ソファ、クローゼット...































       全く知らない部屋だ。



























Jimin
Jimin
まだ気づかないの?
Yura
Yura
まさか、私が倒れたからここに運んでくれた?
ってそれだったら私の家でもいいか…

















       そうだ、私はジミンさんに会った瞬間倒れたんだ
























      誰かに薬を飲まされたというか、吸わされた?































Jimin
Jimin
えー何言ってるの?ㅎㅎ
Yura
Yura
違うんですか?
Jimin
Jimin
じゃあ違うって言ったら?
Jimin
Jimin
もし僕が犯人だったら?
















       まさか、あのジミンさんが?



























       でも、さっき目を覚ました時ジミンさんに首を絞められていた





























       だとしたら、そういうことをしかねない






























       

Yura
Yura
どうして、
Yura
Yura
私をここへ連れてきたんですか


















       ジミンさんは余裕のある笑みを浮かべて、




























        
Jimin
Jimin
やっと分かったんだね ㅎㅎ
Jimin
Jimin
ここが今日からユラちゃんの部屋だよ
















      と、部屋を見渡しながら答えた































Yura
Yura
いやいや勝手すぎます。
スマホは無いし、
Yura
Yura
仕事もあるのに
それに、テヒョンのことも。

















       スマホを置いてきてしまったのはデカい。

























      今日はテヒョンに話す予定だったのに。テヒョンは今どうしているんだろう。






















































Jimin
Jimin
じゃあそのテヒョンに届けてもらう?ㅎㅎ
Jimin
Jimin
テヒョン、僕の家知ってるしㅎㅎ
Yura
Yura
何言って、
Jimin
Jimin
で、その時にユラちゃんも出てきて?
Yura
Yura
そんな事できるわけ、
















       テヒョンに会わせる顔がない















      だってジミンさんの家にいたらこれこそ浮気と疑われてしまう


























      人のことなんて言ってられないじゃない
































Jimin
Jimin
ここでテヒョンが焦って
ユラちゃんを僕から奪ったら?
Jimin
Jimin
そしたら奪い返さず
ここから出してあげるよ
















       変わらぬ笑顔でそう言うジミンさんは何かを企んでいるようにも見えた
























      どうしてそんな余裕そうなんだろうと思って少し怖くなったけど、私には自信があった。


















Yura
Yura
分かりました。
Yura
Yura
テヒョンは私のことを理解してくれているから
きっと助けてくれると思います















         ここから出られるのなら、今はテヒョンに助けてもらうしかないんだ



























        この先何があるか分からない、だからこのチャンスは逃したくない。












































      

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