「 今日のテヒョンは変だね。まるでお別れみたい。 」
「 そうかもな。その明日は、大切な人と過ごして 」
「 いや、明日からだ。 」
「 やっぱ見ちゃった?テヒョン気になってたもんねㅎㅎ 」
多分この予測は的中した可能性が今の時点で60%くらいある
「 恋人が ? 」
「 うん、結婚するの。 驚いちゃうよね ㅎㅎ 」
正直聞きたくなかった
でも、さほど傷つくことはなかった
「 おめでとう、楽しかった。幸せになれよ 」
こうやって素直に祝福することができるから
「 うん、ごめんなさい。彼が仕事で帰りが遅くて寂しくて。その時にテヒョンに出会って… 私の寂しさ埋めてくれてありがとう。 」
「 こちらこそ、本当にさよなら 。 」
「 うん、…え?こちらこそって、ありがととうって意味、だよね…」
俺は何かに吹っ切れたように、その場を早歩きで去った
しかし、家に近づくごとに足取りは重く成っていく
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!