あなたside
うわ〜!いい匂い。
美味しそー!!!
パクッ
海人が口のまわりについたクリームとる。
そういうこと言うなって。
客や定員にバレたらどうすんのさ。
素直だ。岸はいい子だ。
そりゃそうだよ。
うちらの姫だもん。
なにこれ、きもすぎw
でもこういう何気ない日々が楽しい。
ん...?
視線を感じる...
はぁ...
こいつらはレディに金を払わせんのか。このやろ。
結局金か。
世の中金なのか。
みんなのこと大好きだけど、奢るのとか奢られるのとか好きじゃない。
お金のおかげで“ありがとう”って言われてるみたいじゃん。
そんなのやだ。
私は自分に出来ることを存分に生かして“ありがとう”って言われたい。
でも、今思ったことは心の奥底にしまっておいた。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
廉side
リビングに2人、紫耀と俺。
なんやこの空間。
どんよりしてるつーか、変な感じやな。
紫耀が真剣に聞いているのに対し、だらしない返事をする。
そんなん...
最初はな!?
最初だけやで!?
そうなんや。
俺は好きなんや、あなたのことが...
好きになったら、仕事にも影響出ると思ったから嫌やった。
でも今はずっと、あなたのことしか見とらん。
恋しちゃいけない言うとるけど、頭の中はあなたばっかりで...
今は居なきゃ困るし、大好きな、
俺の大事なメンバーやねん。
ガチャ
あ、あなたが帰ってきた。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
Next➥廉と🔞
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!