第7話

出会いの夜 ①-⑥
6,508
2019/12/12 09:45
You
You
さて…私達もそろそろ帰ろう?
席を立ち上がると暗い表情のコナン君に優しく声を掛ける…なにか悩んでいるよう。
コナン
コナン
…う、うん
コナン君の手を優しく握り、私達は喫茶店を後にした。
コナン
コナン
ねぇ あなた姉ちゃん…今日は蘭姉ちゃんの家に泊まっていかない?
夕焼けに照らされながら歩く帰り道。コナン君は上目遣いで私に問い質す
You
You
えーっと…蘭ちゃんに迷惑じゃない?
コナン
コナン
蘭姉ちゃんもきっと喜ぶよ!
僕もあなた姉ちゃんと一緒にいたい!
小学生が言う「一緒にいたい」の一言。
子供相手にこんな事言われるのは唯のお強請りの為だとわかっているのに 何故か頬を赤く染めてしまった
コナン君の一言一言はとても真剣で
まるで小学生が放つ言葉には思えないからだ…
You
You
…そっか
ならお言葉に甘えちゃおうかな
コナン
コナン
やった!
コナン
コナン
(これで取り敢えずルパンの目から離れられる…一先ず今夜は安全だな)
蘭
あら あなたじゃない
こんな時間にどうしたの?
コナン
コナン
今日はあなた姉ちゃんがお泊まりするって!いいでしょ蘭姉ちゃん?
蘭
そうね…お父さんも外出してて帰りが遅いし、後で説明すればきっと大丈夫ね
You
You
ありがとう…!
そして蘭ちゃん宅で軽く夕飯を頂き、入浴もして寝る準備も済ませた。
友達の家でお泊まりは滅多にない事だったから
気分が上がって楽しかった…
コナン
コナン
あなた姉ちゃん、いい匂いがするね
You
You
そりゃあ お風呂上がりだからね
コナン
コナン
ねぇねぇ 今日は僕と寝ようよ!
You
You
えっ!?
(一応小学生だけど異性…大丈夫かな)
You
You
まぁ…コナン君がいいならいいよ?(ニコッ
コナン
コナン
やったあ!
コナン君の部屋に向かうと、シングルベッドに2人で寝転がる。意外と窮屈にも感じず暖かくて心地よかった。
ただ すぐ目の前の視線の先にはコナン君の顔。
微かに顔を赤く染めるのを隠すように顔に手を添える
コナン
コナン
…あなた姉ちゃんの事は僕が絶対守るからね。相手が大泥棒だとしても…
You
You
どうしてそんなに私の事を守ってくれるの?コナン君は小学生だし危ないよ…
最近、私がルパンと遭遇してから
どうにもコナン君の様子が子供らしくない。
私も妙にコナン君を大人として意識してしまう…
コナン
コナン
それは…
コナン
コナン
コナン
コナン
あなた姉ちゃんの事が、″昔から″好きだからだよ
そのままコナン君はすぅすぅと寝息をたてながら寝入ってしまった。私はコナン君の一言に少々混乱していた
You
You
(コナン君が私を?…いやいや、まだ小学生だもんね。うんうん…)
相手は小学生だと分かっているのに
その一言を呟いた彼は
…まるで 新一のような大人びた表情だった

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