◌ *॰◌ *॰◌ *॰◌ *॰◌ *॰果実◌ *॰◌ *॰◌ *॰◌ *॰
最近理央君が冷たい…なんでだろ…?
何か悪い事したかな…?普段ならこういうとき、あんまり気にしないでいるのに何故か理央君は気になる……これってやっぱり好きって事かな?そんなわけ…ないよね…もし好きになっても絶対敵わない恋…
放課後になって誰もいない教室でたそがれていると理央君が入ってきた
ニヤニヤしながら聞いてみると
バッサリと言われてしまった…ギュッと胸が締め付けられるような感じがする。苦しいくらい…やっぱり…これの正体は恋なのかな…?
そう言って理央君は去っていった。最近ホントにいつもこんな感じ。嫌いになっちゃったのかな……?私はすぐに立ち上がって理央君を追いかけた
怪訝そうな顔をしている理央君を見てやっぱり嫌われちゃったのかな?そう思った
そう言って理央君はそっぽを向いた。意味が分からずにポカンとしてしまった。
その言葉を聞いたときドクンと心臓が跳ねた気がした。急な不安にかられて、崩れてしまいそうだった。これは…自分が死にたくないと思ってるせい……?
その優しい理央君の声に泣き崩れてしまった。
しゃがみこんで私の顔を覗きながら心配する理央君に思わず抱きついて
神様…私は生きたいです。
それは…贅沢な願いですか……?
死に対する不安の想いを全部ぶつけた。理央君は何も言わずにずっと頭を撫でてくれてた。1時間ぐらいたってようやく気持ちも涙も収まってきたとき
そう優しく微笑みかけてくれた
そのまま私は家に帰った。理央君が何をしているかも知らずに……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!