第2話

憧れの存在
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2019/06/14 08:32
遠くの方で、何か大きな音が響く。
その直後に、悲鳴みたいな声が響いて
周りが騒がしい。

静かにしてよ…
私今、 眠いんだから…
早く寝ないと……
壊れちゃうよ…




…………………………………………………………………………………………









(今日の布団硬すぎ…


…ちょっと待って、

なんか土っぽい
匂いがする…)
目を覚ますと、そこは公園のような場所で、私はなぜか草むらの上に寝転んでいた。
(なんで私
こんな所にいるの…?)
(だって、私は今日は…

…あれ、私今日、
何してたんだっけ?)
(…もしかして、私、記憶喪失
になっちゃったのかな…?

そんな訳ないか。
だって、名前だって
ちゃんと覚えて…)
(あれ…?
私の名前…
なんだっけ…)
(それに…
ここどこ…?

こんな所地元に
あったっけ…?)
(…地元って
何だっけ……?

…どうしよう、
家族のことも、
学校のことも、
友達のことも、何一つ
思い出せないよ…泣)
…Σ  (ノД`) イタッ!?
体を動かそうとしたら、足に鋭い痛みを感じた。見ると、右足の足首が捻挫しているみたいで、じんわりと熱を持っていた。他にも、足や腕にいくつか擦り傷が出来ていた。
…なんで、なんで……
…もう、嫌だよぉ……(泣)
涙で景色が滲んだ。

どうしたらいいのか分からなくて、
子供みたいに、ただ泣き喚いた。

その時、後ろから足音が
聞こえてきた。思わず振り向くと、
…どうしたの?
私よりも背が高い、大人の男性が私に
声を掛けてくれた。でも私が泣きすぎて目に涙がいっぱい溜まっていたせいで、ぼんやりとしか姿が見えなかった。
え、えっと…
……!?

足、
怪我してるじゃん!
俺の家
この近くだから、
手当してあげるよ。
…立てる?
私が首を横に降ると、
男性は軽々と私を持ち上げた。
ビックリしている私に笑いかけた後、
私を家へと連れてってくれた。

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