第3話

3・迫る不良達
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2023/04/16 09:31
高橋
はぁ、これまた面倒くさいことになったなぁ
渡辺さんが、私の幼馴染の彼氏だなんて…

思いもよらなかった

でも、会いたくなかったな…


実は私、芽衣が事故にあったとき、

一緒にいたんだよね

だから、なんで守らなかったんだよ!って

芽衣と私の両親に叱られたっけ

その後、それを知ったクラスの子達が、

私を無視し始めて…

それからかな、私が一匹狼になったのは

私の親も、芽衣の方が大事だった

私の味方になってくれた人は、

一人もいなかった

最初は、寂しかったけど、慣れてくるもので、

中学時代は、友達一人もいなくても

学校通ってたし、放課後も結構充実してた

もちろん、芽衣が亡くなったことを

忘れたわけじゃない

ずーっと、心の奥底にあるんだよ

でも、思い出してしまったら、

今の自分が壊れそうだから、

言わないでしまっておいていた
 
高橋
芽衣、これからどうしたらいいかな…
誰もいない、静かな廊下に、

私の呟きが、ただただ、

響いていた

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