第15話

我侭スリー!
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2023/10/29 10:39
異能で脱出した私たち。
どうやったかは一通り説明した。
エースさんたちにはそれほど重い外傷などはなかったようだ。
一先ず安心と言った所か。
お腹の方を殴られ吐血と、壁にうちつけた勢いで頭から出血している私以外に、重症は居なかった。
ユウ
あなたちゃんそれ、
あなた
止血しているから平気。其れよりどうしますか?
デュース
あれは、ただのゴーストでは無さそうだったな…。
あの怪物は、目的である魔法石を護ってるそうだ。
エース
もう諦めて帰ろーよ。、あんなんと戦うくらいなら、退学でいいじゃん。もう。
すると、スペードさんは、それに反論した。
「退学になるなら死んだ方がマシ」と。
エース
はっ。オレより魔法ヘタクソなくせに何言ってんだか。行くなら勝手に1人で行けよ。オレはやーめた。
エースさんは早々諦めているようだ。
そんな中、スペードさんが「腰抜け」と言い出した影響で、喧嘩はもっとヒートアップしている。
1人の魔法でどうにか出来ると思っていたが、
そうもいかないらしい。
魔法は複雑になるほど訓練がいるそう。
得意なものなら感覚でどうにかなるらしいけど…
焦りなどを感じていればいる程、ミスを犯しやすいようだ。
デュース
とにかく!僕は何とかしてあいつを倒して魔法石を持ち帰る。
エース
だーかーらー、お前さーシャンデリアの時と言い実は相当バカでしょ。
エース
さっき全然歯が立たなかった癖に、「なんとか」って何?何度やったって同じだろ。
デュース
なんだと?
また2人の喧嘩か始ろうとしている。
あなた
(困りましたね…)
この2人には仲良くしてもらわなくては。
あなた
(少し、助け舟を出しましょうか。)
あなた
ユウくん。ちょっといい?
私は、ユウくんにとある提案をした。
内容は至ってシンプル。
エースさん、スペードさんを共闘させること。
たったそれだけだ。
ユウ
でも僕にそんな…
あなた
大丈夫。できるよ。
私がそう言うと、ユウくんは、さっきの自信なさげな感じとは程遠い、出来ると信じた目になった。
その後、ユウくんの行動は早く、2人の喧嘩を止め、
足りないところを指摘、その原因を改善した作戦を提案した。
さすがユウくんだ。
でも、
エース
力合わせるって…ハッ、何それ寒っ
エース
よくそんなダッセェこと真顔で言えんね。
デュース
同感だ。こいつと協力なんか出来るわけない。
はぁ。まだ言いますか。
あなた
「出来るわけない」ではなくて「出来るようにする」んですよ。
数人
!!
ずっと黙って見ていた私が急に口を開くと思えば、
そんなことを言っているので、目を見開く彼ら。
あなた
貴方達、もう魔法を完璧に使える人ですか?違いますよね?
あなた
強い人でも協力すると言うのに、貴方達、そんなことも出来ないのです?
デュース
なっ!
グリム
ふなっ、あなたも怖いこと言い出したんだゾ!
あなた
怖いって…この状況は、まだマシですよ。
あなた
「協力すればいい」それだけの話です。
協力すれば、直ぐに倒せる相手。
私の場合は、そうはいかない奴等ばかりだ。
私はあれならすぐ倒せるので、どうって事ないが、
私が手を出すと、このメンバーの成長にはならないから見守る以外、選択肢が無い。
グリム
でも…入学初日で退学って…もっとダセー気がするのだ。
エース
うっ、それは…
核心を突かれたエースは言葉につまり、
スペードさんはあれから無言だ。
ユウ
僕の提案、信じてくれる?
エース
…はぁ、分かったよ。やればいいんでしょ?やれば!!
デュース
 それ以外方法がないなら、やるしかないな!
数秒の無言の後、
エースさんたちはユウくんの提案を呑んでくれた。
あなた
(うん、いい感じね)
また、鉱山の入口に来た。
グリム
ユウ〜ほんとにその作戦上手くいくのかよぉ…こわ…いや、不安なんだゾ。
あなた
腹を括らないと、成功しませんよ。
デュース
あぁ。行こう!!

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