第14話

不本意トラベル!
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2024/02/28 14:22
鏡が発光し、眩しくて目を閉じた。
そして、次に目を開けた時には、もう学園にはいなかった。
不気味な雰囲気を醸し出し、いかにも「でる」ところだ。
デュース
ここがドワーフ鉱山…一昔前は魔法石の採掘で栄えてたらしいが…
グリム
うう…なんか出そうなんだゾ…
グリムは怖がって私の後ろに隠れている。
確かに、そこそこのお化け屋敷くらい怖い。
けど、こんな所で怖がってちゃ、探偵社員は務まらない。
あなた
奥の方に家が見えますね。まずはあそこに行きましょう。
ユウ
(流石あなたちゃん…!こんな所でも怖気づかない!!)
草を分け入り、小屋に入った。
スペードさんがノックをしてみるが、返事は無い。
デュース
こんばんは…って、空き家か。
エース
荒れ放題じゃん。
グリム
ぷわっ!顔に蜘蛛の巣が…!ぺぺっ!
ユウ
机と椅子小さいね…子供用?
鉱山で子供は基本働かない。
ってことは、ここに住んでた人は元々体が小さかった?
うーん…
あなた
とにかく、ここは無さそうですね…
あるのは小さな椅子やテーブル、ヒビが入っている花瓶くらいしかない。
流石に魔法石がコロりと落ちてくることはありえない。
エース
じゃ、炭鉱の中に行ってみよーぜ。
炭鉱の入口にきた。
その先は真っ暗で何も見えない。
漆黒で不気味な所にはいるのに気が引けたグリムは
ずっとカタカタと震えている様子が伺える。
エース
ビビってんのかよ。だっせー
エースさんの一声がグリムに火をつけ、
強がりながら先導しようとしている。
あなた
いや、私が行きましょう。
あなた
何かあった場合、護れるのは私だけなので。
グリムが先導しようとしている所申し訳ないが、
有事の際には、私が動いた方がみんな怪我する確率も減るだろう。
そう考えた私は、何か灯りとなるものがないかと、棒を探し始める。
デュース
なっ、ダメだ!君は巻き込まれた側だろう!僕たちが先頭にいるから大丈夫だ!
でも、と思ったが、彼の良心と気迫に押され、真ん中になってしまった。
大丈夫かな…?
心配だけれど、時間もないので炭鉱の中に入ることにした。
真っ暗の中、頼りとなるのは先頭にいるスペードさんの明かりだった。
中腹ぐらいに来ると、急に止まった。
エース
んだよ。
デュース
何か…いる!!
真っ白な肌で浮いているもの。
そう、ゴーストだった。
ゴースト
ヒーッヒッヒー!10年振りのお客様だあ!
ゴースト
ゆっくりしていきなよ〜!永遠にねぇ!
ニコニコと薄気味悪い笑みを浮かべ、2体のゴーストがこちらに寄ってくる。
デュース
逃げるぞ!
あなた
えっ、ちょっと!
総員退却!と司令を受けたかのように、
全員ゴーストから逃げる。
オンボロ寮のゴーストと違って、絶対に害を為すヤツらだと思ったので、
戦闘をしようとすると、スペードさんに腕を捕まれ、そのままみんなと逃げる羽目になってしまった。
逃げても逃げても追ってくるゴースト。
走って巻けたかと思えば、他のところにもウロウロしてあるゴーストが居るではないか。
デュース
いちいち構ってたらキリがない。先を急ぐぞ。
エース
偉そうに命令しないでほしいーんだけどー。
エース
大体、お前があんな馬鹿な真似しなければ…!
あなた
…!ユウくんごめん。この2人止めて逃げて。早く!
ユウ
えっ、ちょっあなたちゃん!?
私は、ユウくんにそっと耳打ちし、1人炭鉱の奥に進んだ。
すると、そこには何とも気味の悪い生き物が
ブツブツと呟いてこっちに来ていた。
やっぱり、なんか聞こえると思ったら。
そこら辺に落ちている石を奥に投げる。
音に反応して少しは時間を…
あなた
!?
その怪物は、石には目もくれず、私の方に一直線に向かってきた。
あなた
不味ッ!
ドゴンッと、音を立て、吹き飛ばされる。
???
イジハ…オデノモノダアアアアアアアアアオオオオオ!!!!
叫んで私たちの方によってくるこの怪物。
あなた
(コイツ…真逆、目付いてないのに見えるの…!?)
次は、ユウくんたちがいる場所に向かっている。
逃げたと思っていたけれど、
まだ炭鉱の中で声が響いている。
あなた
ッ!!
こうしている場合では無い。
立ち上がり傷など気にせず走る。
合流したと思えば、魔法を使える3人組は戦っている。
あなた
ッ阿呆!!戦うな、逃げろ!!
エース
!?
デュース
なっ!?
グリム
ふなっ?!
私の荒らげた声が聞こえ、こちらを向く3人。
その隙に、彼らの体を瞬時に殴った怪物。
あなた
クッ…
これは一時退散がいい。
あなた
異能力「オール」コピー“外套”
数人
!?
私は、式典服?の上着を外套に見立て、
全員を強制的に炭鉱の中から出した。
後に、私も「外套」の異能で脱出した。

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