第3話

* 2 *
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2018/12/15 04:29


まるでドラマのワンシーンでも見ているかのようなその王道すぎるお坊ちゃまお嬢様の朝のご登校を横目にそそくさとその場を通り過ぎる



無論、お金持ち学校に下駄箱などはなく大きく開放された玄関をくぐればもうそこは校舎の中だ



コツコツと革靴の音が鳴り響く大理石の床は左側についている大きな窓から差し込まれる太陽の光でキラキラと反射している



一見、宮殿の中かと見間違えるほど美しくきらびやかな装飾をされているこの場所はもちろん学校でいう所の【廊下】という場所で一体廊下にいくらつぎ込んでいるんだ、と思わず文句を言いそうになる





そんな廊下をうんざりしながら歩いていくと一番奥に【1ーA】とこれまたオシャレチックなフォントで書かれている扉の前で足を止める








ここが自分のクラスだ





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