第24話

episode23
3,535
2020/01/12 13:13


…優斗に、


酷いこと言っちゃったかな、




優斗だって、

いろいろ苦労してるかもしれへんのに…








わたしは、


一言、



" ごめんなさい "



と、優斗にメールを送った。




東京、行くとか、HiHiはいるとか、

想像もつかへん。




…2部、終わったかな、






そんなことを考えていたら、


ポケットに入っていたスマホが震えた。






…佑吏?



" いま電話出れる? "




わたしは、通話ボタンを、そっと押した。







あなた「もしもし、、」
佑 " いま大丈夫やった? "
あなた「…わたし、ちょっと、むりかも」
佑 " え、?"
あなた「…会いたい。」
佑 " まだ東京? "
あなた「うん、いま新幹線待ってんねん。」
佑 " あと2時間半とかやんな。新大阪でまっとくわ "


あなた「いいん、?」


佑 " ええよ。"
あなた「ありがと…ほんまに、あ、新幹線きちゃった…」


佑「じゃあ、またあとでな?」


ぷつっと切れた電話。

溢れ出そうになる涙をぐっとこらえ


わたしは新幹線に乗った。

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もう9時半過ぎちゃった。



…岡さん、ほんまに来てくれるんかな、



改札を出ると、


お顔まん丸のかわいい男の子がたってました((



あなた「佑吏っ…」
佑「あなたっ!」


わたしは、


思わず佑吏にぎゅっと抱きついた。







あなた「あー、好き、このにおい。」
佑「汗くさない、?」
あなた「全然やで。…来てくれてほんまにありがとうね?」
佑「大丈夫なん、」
あなた「無理、もう、ほんまにダメかも…わたし、関西に、いらん存在みたいやわ。」



そう言うと、


ぎゅっと、


わたしを包み込む佑吏の腕に、

すこし、力が入った。






佑「そんなわけないやん… 今日、あなたおらんくて、結構大変やった。あなたに、ずっと頼ってたんやなって。康二くんとかも言っとった、あなたおらんと段取りうまくいかへんなって」
あなた「いなかったらいなかったで、きっとうまくいくねん、…わたしなんか、おらんくても一緒やねん、…なのに、なんで、辞めたいって思えへんのやろ。デビューっていう夢しか、もてへんの、?」



なんで、


こんなこと話してるんやろ。








佑「なあ、辞めたりせんよな?いややで、俺。一緒に頑張ろうや…」
あなた「…そうしたいねん。わたしも。だけど。…っ、」




なんか、

疲れちゃった。




佑「…帰ろ?明日もあるで。」
あなた「ごめん、待たせたくせに、こんな、弱音吐いて、…でも、ありがと。会ってくれて。なんか、ちょっと、安心した。」


わたしは、


佑吏から、ゆっくり離れた。







佑「ううん。あなた、最近全然弱音吐かへんかったから。俺も安心したわ。」
あなた「そ、?」
佑「あなた、なんかあったら、相談しいや?誰でもええから。みんな、あなたのこと好きやから、聞いてくれると思う。」

そう、不安そうな目で話す佑吏に、

わたしは、




にこっと笑いかけた。





あなた「大丈夫。わたしはわたしなりに、いろいろ頑張るだけやから。」

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