第106話

episode105
1,738
2020/12/19 13:58

あけおめ初日。







今日が来てしまうのがすごく怖くて、


一晩中、色々考えてしまって。




もう、朝か…



とりあえずベッドから出て、



身支度して、






朝ごはんを食べて。







母「あれ、はやいね」


あなた「あ、おはよ。うん、…ちょっと、早く起きちゃった」


母「ほんまに?寝てないんちゃうん?」


あなた「…ううん。大丈夫。」


母「そっか」






やっぱ寝ないと、


ちょっとしんどいな。


そんなことを思っていたら、

電話がなった。




…大倉くん、?


あなた「もしもし、おはようございます。」
忠 " おはよう。大丈夫か? "
あなた「え?」
忠 " おまえのことやからいろいろ考えすぎてるんちゃうかなって。 "
あなた「…ばれちゃいました、?」
忠 " 大丈夫。怖いのはみんな一緒。じゃあ、またあとで。 "


電話がきれても、


その言葉が、

頭から離れなかった。






怖いのはみんな一緒。






なにわ男子ができて、

焦ってる人もきっとたくさんいる。


なにわ男子はなにわ男子で、

いろんな人の、

いろんな思いをのせてがんばらなきゃいけなくて。

すごくすごく、不安だと思う。


それに、

関西ジュニアから、龍太くんとじーこがいなくなる。




長年、

支えてくれていた人が、

卒業してしまう。




これからどうなるんやろうって、

きっとみんな思う。






それでも、

どんなに不安でも、

悲しくても、




みんな、キラキラな笑顔で踊るんやろ?








だからわたしも、

ちゃんと、アイドルしなきゃ。







両手で頬を2回叩き、

わたしは前を向いた。







後悔ないようにしないと。

しっかり、

輝いて、

関西ジュニアとしての残りわずかな時間を、

思いっきり楽しもう。










泣いたりなんて、

したくないな。






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