駅につき、
コンビニでちょっと買い物して、
そろそろ行こっかな、そう思って、
改札に向かうと、
そこには、
見覚えのある後ろ姿。
康「あっ、あなた!!」
駿「あなたちゃんっ!!」
あなた「えっ、なんで…?」
陸「お見送りに決まってるやん!」
あなた「わたし誰にも…」
大「マネージャーさんから聞いてんな」
康「まさかこんな早いって思わへんかったわ笑」
あなた「…ごめん、みんな疲れてるやろ?」
康「みんなきたいからきてんねん。」
申し訳なかった、けど、
めちゃくちゃ嬉しくて、
泣きそうになった。
…流星、、
だめだめ、
みんな来てくれたのに。
佑「あなたっ、」
あなた「えっ、走ってきたん?」
楽「連絡、気づくん遅れたから、、」
佑「よかった、、間に合って…」
あなた「ありがと…ほんまに、、」
なんでわたしの周りは、
こんなにいい人たちばっかりなんやろ。
幸せやな、
ほんまに。
________________________________________________
康 " あとどんくらい? "
じーこから、そんな電話が来た。
時間、やばいよな、
丈「もう近いねんけど… ちょっと詰まってて」
康 " わかった。あと15分くらいやねんけど、"
見えてる、もんな。
走ったほうが、
着く確率高いかな。
流「…丈くん、僕、降ります。駅まで走ります。」
丈「え、行ける?見えてるけどまあまああるで…」
流「行けます。」
康 " 流星なら行ける!怪我せんようにな。 "
流「うん、すぐ行くから!丈くん、ほんまにありがとうございます…」
丈「いいよこんくらい、早よ行き!」
俺は大きく頷き、
車を飛び出し、
全速力で駅まで向かう。
お願い、
お願いやから、
間に合ってください。
足、痛い…
昨日までの疲れのせいで、
いつもみたいに走れへん。
でも、
今出せる力を全部出してただひたすら走った。
駅が、近づく。
絶対、間に合わせな。
行ける、大丈夫。
だから、
もっと早よ、
足動いて…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。