第31話

episode30
2,715
2020/08/26 14:06




『抑圧された世界を変えてやる Tonight Tonight

 鎖じゃ繋げない衝動が 新時代 暴れだす

 お前がまた進むなら そう俺もまた進もう

 闘いの目撃者は君だ

 声を殺し Open your eyes』


「うん。いい感じ。HiHi休憩入ろっか。」
『はいっ』



あっという間に

8月に入り、


松竹も、ドリボのリハも始まった。







優「あなたちゃん明日2公演なんだっけ。」
あなた「そやねん、、」
龍「松竹は末まで?」
あなた「そやで。 8月はこっちの稽古ちょっとしか参加できへんわ、」
涼「体力もつ?」
あなた「大丈夫。HiHiもちょっとまえまでサマステやったやん。大丈夫なん?」
瑞「逆に元気?笑」
あなた「なんかわかるかも?笑」



でもまだ、あと2週間弱、


松竹やりながら稽古か、




ちょっと、

気が遠くなる。






優「あなたちゃん、?」
あなた「…ん、?」
優「大丈夫?なんか、涙目だけど、」
あなた「…うん、ちょっと、こんなん初めてやから。不安なっちゃって、笑」
瑞「そうだよな。…松竹は順調?ほんとに体力持つ?」
あなた「うん。今のところとくに問題ない。ほんまに大丈夫やから笑 スタジオ午前しか借りてへんし。ぜんぜん持ちますとも、」
蒼「それでもきついって。まだこの先長いし、松竹座終わっても休む暇無いでしょ。」
あなた「それはそっちもやん笑」
龍「でもあなたちゃん、女の子だし、俺らより体力ないんじゃ…」
あなた「そこは気合でカバーしてますんで、笑」


でも今回は、

流石にきついかも、





優「…ちょっと顔赤いんじゃないですか?」

優斗がそう言うと、


わたしの顔を覗き込み、

そっと頬に手を当てる瑞稀くん。





瑞「ちょっと熱い?」
あなた「動いたあとやからですよ、」


…よし、


練習しよかな。

わたしは立ち上がり、


部屋の端っこの方で、邪魔にならんように練習をした。


5人だけの方がいいとか、

言われるだろうけど、




少しでも、

認めてもらえるように、






…どうしたらいいんやろ、







練習できる時間、

多分わたしが1番短い。




やから、


他の人の、何十倍も頑張って、追いつかへんと。









かっこいい姿見せて、

関西ジュニアすごいって、思ってもらいたい。






…って、



わたしはもう、

関西ジュニア背負っていけるような存在やないか。








…わたしなんかが、

HiHi Jetsと同じ立ち位置に立っていいんかな。





たぶん、

ファンの方々は、


わたしがHiHi Jetsと一緒に

パフォーマンスしたりするなんて


思ってないと思う。





初日終わった後、

なんて言われるかな。





ちょっと、怖い。



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