第104話

episode103
1,770
2020/12/02 13:30


次の日、


今日はリハーサル。



あけおめ初日の前日。


『決められた筋書きで いつか捨てられるような
そんな運命でも Be your eternity』


こんな重たい歌、

キラッキラで歌うんやもんなぁ、





そんなことを思いながら、

まだあまり意味を理解してない18年組と、

横にいる流星を見た。






流「どうしたん、?」
あなた「いや、…みんな、アイドルやなぁって、」
流「なにそれ笑 あなたもアイドルやで?」
あなた「そやね笑、」
「次、準備して」


その声に、私たちは稽古場のすみへとはけた。



そして、

同期3人に並んで座る。





陸「お腹すいたん?」
あなた「なんでよ笑 さっきお昼食べたばっか。」
佑「なんか元気ないやん」
あなた「…いや、さっきの、歌っててちょっと傷えぐられるっていうかさ?」
佑「え?」







マリオネットのように動かされて操られて

きっと同じように僕もあなたを操る道化師さ






あなた「わたし、ファンの方のこと、振り回しちゃってるんやなぁって、」

関西から東京、東京から関西、

そしてまた東京。




なにわ皇子、Mr.King vs Mr.Prince

無所属、で、HiHi Jets。

あなた「なんか申し訳ない」
楽「…でも、あなたはファンの人のために頑張ってきたんやろ?」
あなた「まあ、そやね…」
陸「振り回されるとか思わんと思うよ。頑張ってるから、応援してくれてるんやから!」
あなた「そっか… ありがたいね。」


ついてきてくれるかな、

また、東京に行っても。




怖いな…





傷つけたくないし。







あなた「前さ、…サマステで、行ったやん。東京。」
佑「うん」
あなた「すごい、…東京に来るなとか、いらない、とか言われてん。普通に暴言吐かれたし、公演中。でも、来てるやん、こっちのファンの方も。」
佑「そうやな、」
あなた「めっちゃ悲しい顔させちゃってん。…辛くてさ、それが。関西に戻ってきた時も、…なんか、色々言われてん、そんときもきっと、傷ついたやろなぁとか思うとね、申し訳なくて。」
佑「…それでも、あなたのこと応援し続けてるんやろ?傷ついても、あなたが頑張ってるから、応援したいねん。きっと。それに、傷ついてるのはあなたもおんなじやし、一緒に、頑張りたいんやろ。…俺も、そう思うし、」
あなた「…ありがとう、じゃあもうひたすらがんばるしかないね、笑」
楽「無理せんようにな」
あなた「はいはい、笑」
陸「あなたはもうちょっと楽観的になった方がええよ!いつからそんな考えすぎるようになったん?笑」
あなた「いつからやろなぁ、笑」
陸「応援してくれてる人いっぱいおる!がんばろ!くらいでいいと思うで!」
あなた「やんな、わかった。がんばる!笑」



気持ちが、

少し軽くなった。



3人の横は、

すごく落ち着くし、



やっぱり同期しか勝たんって感じですね笑






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