あのあと、
ジャニーさんに連絡したら、
" you、できるでしょ?"
って、
そんなん、頑張るしかない。
5人も、楽しみって、言ってくれたし。
あれからわたしは、
必死になって台本を覚えた。
増やすようにしてた睡眠時間もまた削った。
松竹の空き時間は、
確認とかでなかなか時間取れへんから、
移動中とか、
ご飯食べてる時とか、
ひまなときは、ジャニーさんの部屋に閉じこもって
必死に、台本に目を通した。
頭痛なってきた、
ずっと読んでるのってしんどい…
康「あなた、」
あなた「ん、?」
康「ちょっと休憩し?…顔色悪いで?大丈夫?」
あなた「大丈夫。ちょっと、ずっと読んでるから疲れちゃって、でも、覚えなあかんからさ。頑張りたい。」
康「朝も1番に来てずっとやってるんやから、休んだ方がいいって。それに、みんな、あなたと話したがってるよ。」
…え?
康「みんな勘づいてるよ。東京行くんやろなって。やから、みんなあなたといたいねん。ジャニアイもあるから大変なのはわかってるけど。」
あなた「やっぱわかるよね、…そっか、わかった。ちょっと出よかな、」
康「そうし?行ってらっしゃい。」
わたしは、台本を閉じて、
部屋を出た。
駿「あっ、あなたちゃん!」
わたしを見て、
ぱっと、笑顔を浮かべるみっちー。
駿「ずっと話したかったんですよ。」
あなた「そーなん?ごめんな?」
駿「いえっ、あなたちゃん忙しいですもんね…」
あなた「そんなことないよ、…」
なんか、
身体重たい…
眠いだけかな、
あなた「楽屋、入らん、?」
駿「はいっ、あ、俺のとこ来てください。」
あなた「うんっ、お邪魔するわ。」
楽屋には、
恭平も謙杜もいて。
なんか真面目に頑張ってて、
成長したなぁとか、思って、ちょっと切なくなって、
駿「あなたちゃん?」
あなた「ん?偉いなぁって、笑 3人、最近すごい頑張ってるから。」
謙「えっ!ほんまですか、?」
あなた「うん笑 …どうしたん?恭平、」
ぎゅっと唇を噛み、
下を向く恭平。
恭「…俺は、ぜんぜん、」
あなた「そんなこと、恭「ごめんなさい…」
あなた「え?」
恭「俺なんかがグループ入っ あなた「なんでそんなこと言うん?…なにわ男子は、あの7人じゃなきゃあかんかった。そうやろ?もっと自信持って。」
恭「っ…」
あなた「恭平はすごいよ。」
わたしは、恭平の隣に座り、背中をそっと撫でた。
あなた「わっ、」
恭平は、
いきなりわたしをぎゅっと抱きしめた。
あなた「恭平、、?」
恭「あなたちゃん細すぎ、」
あなた「人のこと言えんやろ、笑、…っ、」
恭「あなたちゃん、?」
あなた「ごめん… ちょっと、頭痛くて、」
寝不足やな、
…なんか、くらくらする、
いややもう、
こんなんばっかりやん…
恭「大丈夫ですか…?」
謙「体調、一回整えた方が… 夏から体調不良続いてますよね?」
あなた「情けないな、笑 もう、6年やってるのに、こんな…、」
駿「情けないなんて… 頑張り過ぎてるだけですよ。布団、敷きましょか、?」
あなた「大丈夫、でもあとちょっと、このままがいい。ごめんな、」
恭「いや、ぜんぜん大丈夫っす、」
…なに、
してんねやろ、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。