第84話

episode83
1,836
2020/11/08 13:14

あのあと、

ジャニーさんに連絡したら、



" you、できるでしょ?"

って、



そんなん、頑張るしかない。




5人も、楽しみって、言ってくれたし。







あれからわたしは、


必死になって台本を覚えた。





増やすようにしてた睡眠時間もまた削った。





松竹の空き時間は、

確認とかでなかなか時間取れへんから、



移動中とか、

ご飯食べてる時とか、


ひまなときは、ジャニーさんの部屋に閉じこもって

必死に、台本に目を通した。






頭痛なってきた、

ずっと読んでるのってしんどい…





康「あなた、」
あなた「ん、?」
康「ちょっと休憩し?…顔色悪いで?大丈夫?」
あなた「大丈夫。ちょっと、ずっと読んでるから疲れちゃって、でも、覚えなあかんからさ。頑張りたい。」
康「朝も1番に来てずっとやってるんやから、休んだ方がいいって。それに、みんな、あなたと話したがってるよ。」



…え?




康「みんな勘づいてるよ。東京行くんやろなって。やから、みんなあなたといたいねん。ジャニアイもあるから大変なのはわかってるけど。」
あなた「やっぱわかるよね、…そっか、わかった。ちょっと出よかな、」
康「そうし?行ってらっしゃい。」


わたしは、台本を閉じて、

部屋を出た。






駿「あっ、あなたちゃん!」


わたしを見て、

ぱっと、笑顔を浮かべるみっちー。





駿「ずっと話したかったんですよ。」
あなた「そーなん?ごめんな?」
駿「いえっ、あなたちゃん忙しいですもんね…」
あなた「そんなことないよ、…」



なんか、

身体重たい…



眠いだけかな、




あなた「楽屋、入らん、?」
駿「はいっ、あ、俺のとこ来てください。」
あなた「うんっ、お邪魔するわ。」


楽屋には、

恭平も謙杜もいて。



なんか真面目に頑張ってて、


成長したなぁとか、思って、ちょっと切なくなって、






駿「あなたちゃん?」
あなた「ん?偉いなぁって、笑 3人、最近すごい頑張ってるから。」
謙「えっ!ほんまですか、?」
あなた「うん笑 …どうしたん?恭平、」




ぎゅっと唇を噛み、

下を向く恭平。
恭「…俺は、ぜんぜん、」
あなた「そんなこと、恭「ごめんなさい…」
あなた「え?」
恭「俺なんかがグループ入っ あなた「なんでそんなこと言うん?…なにわ男子は、あの7人じゃなきゃあかんかった。そうやろ?もっと自信持って。」
恭「っ…」
あなた「恭平はすごいよ。」



わたしは、恭平の隣に座り、背中をそっと撫でた。

あなた「わっ、」


恭平は、


いきなりわたしをぎゅっと抱きしめた。





あなた「恭平、、?」
恭「あなたちゃん細すぎ、」
あなた「人のこと言えんやろ、笑、…っ、」
恭「あなたちゃん、?」


あなた「ごめん… ちょっと、頭痛くて、」

寝不足やな、


…なんか、くらくらする、

いややもう、


こんなんばっかりやん…




恭「大丈夫ですか…?」
謙「体調、一回整えた方が… 夏から体調不良続いてますよね?」
あなた「情けないな、笑 もう、6年やってるのに、こんな…、」
駿「情けないなんて… 頑張り過ぎてるだけですよ。布団、敷きましょか、?」
あなた「大丈夫、でもあとちょっと、このままがいい。ごめんな、」
恭「いや、ぜんぜん大丈夫っす、」


…なに、

してんねやろ、




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