第56話

episode55
1,983
2020/10/27 14:07


あなた「…?」



あれ?

帝劇出てからの、記憶がない。



うっすらと灯のついた部屋、ベッドの上。

ホテルやないし…





パッと横を見ると、

そこには紫耀がいた。







あなた「しょお、、?」


紫「ん… あ、おはよ?」


あなた「ここ、、」


紫「あ、俺ん家。ごめんね勝手に。あなた起きなかったからさ。」


あなた「えっ、ごめん…ほんまごめん、ここまで運んできてくれたん、?大変やったやんな…」


紫「ん?なんか懐かしくて嬉しかったよ笑」



あ、

たしかに、懐かしいかも。



紫耀も廉も、関西だったころ、

よく3人で東京で仕事あって。



ホテルおんなじで、部屋分かれてるのに、

誰かの部屋に、3人で集まって、

しゃべったり、テレビ見たりゲームしたり。



だいたいわたしが1番に寝ちゃって、

紫耀は、

わたしを抱えて部屋まで連れて行ってくれた。






結局、

どれだけ離れても、どんなことがあっても、


関係って、ずっと、変わらんもんなんかな…




あなた「しょお、」
紫「ん?」
あなた「紫耀はさ、…なんで、普通にしてくれたん?」
紫「え?なにが?」
あなた「あんな風に、逃げたわたしのこと、なんやねんって…思わんかったん?きらいに、ならんかった、?」




紫耀は、

少し驚いた顔をしてから、



わたしの頭を撫でて、

優しく微笑んだ。

紫「なるわけないじゃん笑 自分の意志貫き通すとこ、あなたらしくてさすがだなって思ったよ。どんなことがあっても、あなたは俺たちの大好きなあなたなんだから。変わらないよ。」
あなた「っ…」



やば、

泣けてきた、


紫「なんで泣くの笑 目、腫れちゃうよ?」
あなた「…グズッ、だね、笑」
紫「おやすみ。また明日ね。」
あなた「おやすみ…」

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あなた「…ん、、」

…朝、?


なんか静か。


スマホを手に取り、

時間を見た。



まだ6時、



久しぶりに、ぐっすりやったな…




ん、みんなからLINE来てた。




怪我大丈夫?って、

情報早いな、笑




大丈夫やでって、

みんなに返信して、


もう一度寝ようとしたら、

さっそく返事きたし。




…そっか、もう起きてる子もいるやんな。学校やし。











え、流星からめっちゃくる、笑

なんやろ。






" ほんまに?"

" 捻挫?"

" この後の公演出れそうなん?"

" 無理したらあかんで?"


めっちゃ心配してくれるやん。





捻挫なっちゃった。
出れるよ!大丈夫!




そう送ると、

すぐに既読がついた。



" よかった!今日もやんな?お互いがんばろ!"


…なんか、

元気でるわ。






…会いたくなっちゃった。





目、覚めちゃった。


起きよかな、

…起きてもなんもできへんけど。



ガチャッ…



紫「あっ、」
あなた「おはよ、」
紫「おはよ。起きてたんだ。ごめんね、ちょっと取りたいものあって。」
あなた「なんで謝るん笑 紫耀のおうちやん。」
紫「そうだね笑 リビング行く?」
あなた「うんっ、」

なんか、すごいすっきりしてる。

寝るって大事やな、



そんなことを考えながら、

ベッドから降りようとした。




あなた「わっ、」


わたしは、

いきなり紫耀に抱き抱えられた。





あなた「大丈夫やで、?」
紫「転んだらどうすんの。」
あなた「そやけど…」
紫「遠慮しないでいいから。」
あなた「うん、、」


きのうから、

紫耀に迷惑かけてばっかやん、、



申し訳ない…

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