流「なあ、」
大「ん?」
流「やっぱ東京行っちゃうかな。」
大「…なんか、覚悟決めてるような顔しとったな。でも、あなたにとってはそっちの方がいいのかもよ。特技も活かせるし。なんか、あの6人かっこよかったやん。」
流「…やんな、」
大「流星はいや?」
流「…いや、やし、そんなん、考えられへん。あなたの気持ち考えなあかんのはわかるけど、なんで、…なんで離れなあかんの?俺は一緒におりたい。ずっと。」
最低やんな。
ほんとに大事に思ってるなら、
あなたのこと応援せなあかんのに。
どうしてもいややって思っちゃう。
大「…でもさ、俺らももう、気持ち切り替えて頑張らなあかんからさ。」
流「わかってるよ。…もう、無理やもんな。」
大「…いつ言うん?」
流「今言わんほうがいいかな、…あなた、ドリボに集中したいやろうし。話したら、絶対考えちゃうもん、」
大「確かにそうかもな。…なんで関西にグループ作ること決めたのに、あなたは東京やったんかな。」
ほんまに数日前、
4年ぶりに、関西ジャニーズJr.にグループができた。
そこに、あなたはおらんかった。
じーこも、龍太くんも。
まだ、状況に追いつけなくて、
あなたにちゃんと話せる自信もないし、
流「…あなたにはHiHi Jetsがあってるって、あそこが1番輝けるってジャニーさん思ったんやろ。」
ステージに立ってる姿みたら、
もう、そうとしか思えへん、
あんな輝いてるあなた、
初めてみた。
大「そやけどさ… あなた、どう思うかな。」
流「…わからん。前、あなた、また一緒にやりたいって言ってくれてん。」
大「えっ… そうやったん、?」
流「うん。… 最近は、なんか、岡ちゃんたちと頑張ってこうって感じしてたけどさ。やっぱ、いざこうなったら…ちょっとは、な、なんでこっちやないんって、なるかもしれん。」
大「そうやな。…それに、こうちゃんのこともあるし。」
流「やな、」
大「いつ言お。稽古始まるまでに言わんのも…ちょっと、あれやもんな」
…あなたに、なんて言ったらいいんかな。
悲しむかな。
流「…もうわからん、」
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あなた「優斗、」
優「ん?どうしたの?」
あなた「ちょっと、ご飯いかへん?」
公演後、
わたしはそう、優斗に声をかけた。
優「えっ、いいの?」
あなた「うんっ、なんか、ホテル帰るん寂しいなって、」
優「そっか、!どこいく?」
あなた「ファミレスとかでいいわ笑」
優「だね笑笑 行こっか!」
あなた「うんっ」
優斗と2人でって
地味初かも。
てかHiHiのみんなと遊びに行ったりってあんまないか。
なんか楽しみ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。