第58話

episode57
1,952
2020/11/01 14:23


公演が終わり、

シャワー浴びて、


わたしは楽屋で、ぼーっとしてた。





涼「あなた、どうした?足痛い?」
あなた「え?ううん、」


涼「よかった。なんか顔死んでたから、笑」


あなた「…フライングのときさ、…わたし、見学席見るねん、ちらっと、」
涼「うん。」
あなた「…佑吏、悲しい顔してて、」
涼「…そっか、」
あなた「わたし、春松竹のとき、話してん。今日来てる3人と、あと、…ちょっと前に辞めちゃった子と、5人で。…一緒に、最前列立ちたいって。そんときはまだ、東京行くとか、頭になかったからさ。」
涼「そうだったんだ。」
あなた「最低やんな、やっぱ、そんなこと言っといて、…ちょっと、気持ち揺れてるとか。」


…涙出てきた。


ほんま最近泣いてばっかり。



前までは、

あんなに我慢できたのに。



あなた「顔洗ってくる、グズッ、」

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佑「…入る、?」
楽「うん、ちゃんと話さなあかんよな。」
陸「あなた、こっちみたときなんか悲しそうやった。…たぶん、気にしてくれてるんやんな、」
佑「なんて言ったらいいかな、」
陸「好きにして!」
楽「突き放しすぎやろ笑」
佑「じゃあ、ガチャッ



あ、





あなた「っ、!」

あなた、泣いてる、?

陸「どうしたん?足痛い?」
あなた「…いやっ、…なんでも、、」
佑「ちょっと、話、いい、?」
あなた「…うんっ、…あっち行こ、?」


あなたにつれられ、

俺たちは、誰もおらん部屋に入った。





あなた「どうやった、?」
陸「めっちゃすごかった!あなた、きらきらしてた。かっこよかったし、ローラー、あんなできたんやな!」
楽「ほんまにそれ、あんなんみたことなかった。」
佑「…あのさ、」
あなた「うん、」
佑「…俺らのこととか、ぜんぜん、気にせんでいいから。あなたは、自分が1番輝けるところにおって?自分が行きたいとこ行けばいいし、その方が俺らも嬉しい、」
陸「この前さ、言ってくれたやん。一緒に前立ちたいって。めっちゃ嬉しかった。やけど、あなたはもっと違うとこ目指したいんちゃう?」
楽「関西での話になっちゃうけど、あなた、まだ、また流星たちとって思ってるやろ?諦めなくていいやんまだ。だって、関西まだグループないんやし。あなた、ちょっと前までメインやったんやし、俺らよりは可能性あると思う。」
佑「気にせんとちゃんと自分の目指したいところ目指してほしい。」


あなたは、


目に、いっぱいの涙を浮かべ、


俺たちを見つめていた。

あなた「…ごめん…ごめんな、…グズッ、、そうやんな、わかるよね、ごめん、…未練たらたらすぎやんな、グズッ、…うん、ありがとうね。…グズッ、…前さ、話したとき、…いつまでもひきづってるのいやで、ちゃんと、次に進もうって思って話した。ちゃんと、…ちゃんと、思ってるよ?うそやないで?みんなと、一緒にっていうの。本気やで?…なのにっ…」


あなたは、

顔を両手で覆った。





あなた「グズッ、、ヒック、…頭の端っこに、グズッ、残っ、ヒック、てて、……グズッ、、」
楽「落ち着き、?ゆっくりでいいから。」
あなた「っ、うん…グズッ、」


あなたは、

大きく息を吐き、


呼吸を整えた。




あなた「…わたし、…グズッ、すごい、最低やね、…グズッ、ごめんな、…なんか、グズッ、失礼やし、…自分で夢語っといて、一緒に頑張ろって…ヒック、言っといて、…ゲホッ、グズッ、…」
佑「なんで?最低なんかやないよ?」
あなた「グズッ、…ヒック、…」
楽「そんな顔せんといて、?」
陸「あなたはなんも悪くないから!ほんまに!!だから、泣かんでいい!俺たちが言いたかったんは、前あなたが言ってくれたこと、ほんま嬉しかったけど、それ気にして、したいこと我慢しちゃったりとかはせんでいいよってこと。」
佑「なんか、ごめんな…」

あなたは、

小さく首を横に振ると、


顔を上げて、

すごく悲しそうにニコッと笑った。







コンコンッ、

" あなた、ちょっと確認、 "

ドア越しに、そう聞こえた。




あなた「行かなきゃ、…グズッ、またね…ごめんな、」



…なんか、

謝られてばっかりやったな、







あなた「ありがとう。」



そう言って、

あなたは部屋を出た。





陸「大丈夫かな、」

楽「余計に考えさせちゃったかな」



これで、

よかったん、かな。


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