公演が終わり、
シャワー浴びて、
わたしは楽屋で、ぼーっとしてた。
涼「あなた、どうした?足痛い?」
あなた「え?ううん、」
涼「よかった。なんか顔死んでたから、笑」
あなた「…フライングのときさ、…わたし、見学席見るねん、ちらっと、」
涼「うん。」
あなた「…佑吏、悲しい顔してて、」
涼「…そっか、」
あなた「わたし、春松竹のとき、話してん。今日来てる3人と、あと、…ちょっと前に辞めちゃった子と、5人で。…一緒に、最前列立ちたいって。そんときはまだ、東京行くとか、頭になかったからさ。」
涼「そうだったんだ。」
あなた「最低やんな、やっぱ、そんなこと言っといて、…ちょっと、気持ち揺れてるとか。」
…涙出てきた。
ほんま最近泣いてばっかり。
前までは、
あんなに我慢できたのに。
あなた「顔洗ってくる、グズッ、」
________________________________
佑「…入る、?」
楽「うん、ちゃんと話さなあかんよな。」
陸「あなた、こっちみたときなんか悲しそうやった。…たぶん、気にしてくれてるんやんな、」
佑「なんて言ったらいいかな、」
陸「好きにして!」
楽「突き放しすぎやろ笑」
佑「じゃあ、ガチャッ
あ、
あなた「っ、!」
あなた、泣いてる、?
陸「どうしたん?足痛い?」
あなた「…いやっ、…なんでも、、」
佑「ちょっと、話、いい、?」
あなた「…うんっ、…あっち行こ、?」
あなたにつれられ、
俺たちは、誰もおらん部屋に入った。
あなた「どうやった、?」
陸「めっちゃすごかった!あなた、きらきらしてた。かっこよかったし、ローラー、あんなできたんやな!」
楽「ほんまにそれ、あんなんみたことなかった。」
佑「…あのさ、」
あなた「うん、」
佑「…俺らのこととか、ぜんぜん、気にせんでいいから。あなたは、自分が1番輝けるところにおって?自分が行きたいとこ行けばいいし、その方が俺らも嬉しい、」
陸「この前さ、言ってくれたやん。一緒に前立ちたいって。めっちゃ嬉しかった。やけど、あなたはもっと違うとこ目指したいんちゃう?」
楽「関西での話になっちゃうけど、あなた、まだ、また流星たちとって思ってるやろ?諦めなくていいやんまだ。だって、関西まだグループないんやし。あなた、ちょっと前までメインやったんやし、俺らよりは可能性あると思う。」
佑「気にせんとちゃんと自分の目指したいところ目指してほしい。」
あなたは、
目に、いっぱいの涙を浮かべ、
俺たちを見つめていた。
あなた「…ごめん…ごめんな、…グズッ、、そうやんな、わかるよね、ごめん、…未練たらたらすぎやんな、グズッ、…うん、ありがとうね。…グズッ、…前さ、話したとき、…いつまでもひきづってるのいやで、ちゃんと、次に進もうって思って話した。ちゃんと、…ちゃんと、思ってるよ?うそやないで?みんなと、一緒にっていうの。本気やで?…なのにっ…」
あなたは、
顔を両手で覆った。
あなた「グズッ、、ヒック、…頭の端っこに、グズッ、残っ、ヒック、てて、……グズッ、、」
楽「落ち着き、?ゆっくりでいいから。」
あなた「っ、うん…グズッ、」
あなたは、
大きく息を吐き、
呼吸を整えた。
あなた「…わたし、…グズッ、すごい、最低やね、…グズッ、ごめんな、…なんか、グズッ、失礼やし、…自分で夢語っといて、一緒に頑張ろって…ヒック、言っといて、…ゲホッ、グズッ、…」
佑「なんで?最低なんかやないよ?」
あなた「グズッ、…ヒック、…」
楽「そんな顔せんといて、?」
陸「あなたはなんも悪くないから!ほんまに!!だから、泣かんでいい!俺たちが言いたかったんは、前あなたが言ってくれたこと、ほんま嬉しかったけど、それ気にして、したいこと我慢しちゃったりとかはせんでいいよってこと。」
佑「なんか、ごめんな…」
あなたは、
小さく首を横に振ると、
顔を上げて、
すごく悲しそうにニコッと笑った。
コンコンッ、
" あなた、ちょっと確認、 "
ドア越しに、そう聞こえた。
あなた「行かなきゃ、…グズッ、またね…ごめんな、」
…なんか、
謝られてばっかりやったな、
あなた「ありがとう。」
そう言って、
あなたは部屋を出た。
陸「大丈夫かな、」
楽「余計に考えさせちゃったかな」
これで、
よかったん、かな。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。