第112話

episode111
1,786
2021/01/04 14:46

" Can't stop yeah you know?
Don't stop me stand up! Everybody…

関西ジュニアとしての、

最後の公演がついに始まった。





康「始まっちゃったな。」
あなた「わ、びっくりした…ここいていいん?」
康「大丈夫大丈夫、笑 あなた、楽しむんやで。」
あなた「そっちやって。楽しんでな。…ほら、準備し!もうすぐ出なあかんやろ?」
康「あ、やばい、行かな!笑」
あなた「転ばんようにね笑」



実感、全くないわ。






そんなことを考えながら、

移動したりしてたら、


あっという間に出番が来て。



気付いたら、

ステージに立ってて。




キラキラした衣装を着たみんなの後ろ姿が、


眩しかった。



すごいな、関西ジュニア。



もう誰にも、

焼け野原なんか言われないね。





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あなた「りゅせほんま似合うなぁ笑笑」
流「あなたもなんか、おもろい笑笑」
あなた「え、ひどない?笑」



そんなことを話しながら、


わたしたちはキラキラ…というか、

元祖アイドル衣装?を着て、


ステージに移動する。




恥ずかしいです。でも、嬉しいです。




また、流星とダブルセンターでできます。





流「アイドル8も最後かな。」
あなた「いつか再結成しよ笑」
流「それ最高!」
あなた「よしっ!絶対ね!…行こっか。」


相変わらず、

アイドル8のときは、


みんな全力のオタ芸。




そして、

ステージの最前列から、

真ん中から見る景色は、




やっぱり圧巻で。


ペンライト、綺麗。



今日昼も、

昨日も見たはずなのに、



なんでかな、


涙出そう。



" 一瞬のときめきが永遠に輝こうと

信じ続けたいよ

決められた筋書きで

いつか捨てられるような

そんな運命でも

Be your eternity "







ずっとずっと、

輝いてたい。


こんな時間が、まだまだ続いて欲しい。








隣には、

キラキラ笑顔の流星。


わたしの視線に気づいたのか、

流星はこっちを見た。




そして、


わたしにぎゅっと、抱きつき、

イヤモニを外した。





そして、

マイクに声が通らないように、


ほんまにちっちゃい声で、



" 楽しかったな! "





そんなことを言った、







あなた「楽しかったっ…」

あ、


うっかり声が、マイクに通る。


流「もお笑」
あなた「すみません笑笑 アイドル8でした〜、?」


もう、締め、ふにゃふにゃやん、笑


でも、なんかほんまに楽しくて。



こうやって、最後に前に立たせてもらえてるのが、


幸せすぎて。




頑張ってきてよかった。





ようやく、そんなことを思えた。













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