てかジャニさんまだ!?
はよ話してくれ、もやもやするやん、
ガチャ、
あ、来た?
ジャ「なんだ、you、東京Jr.と仲良いの?」
わたしは急いで立ち上がった。
あなた「だいぶ仲良くしてもらってますよ?」
ジャ「そうか。you、HiHi Jetsに入らない?ジャニーズ銀座、出ちゃいなよ。」
あなた「っ…」
やっぱりか…
…なんで急に。
なんで私、?
てゆうか、
干されてたわけやないってことでよきですかね、
…そゆこと、?
わからんけど、
あなた「…なんでですか。」
ジャ「関西にいたら、youはずっと今のままだよ。」
答えになってませんけど、
あなた「…HiHi Jetsは、ほんまにすごいグループです。
なんでわたしなんですか?
それに、彼らには彼らの絆もあるでしょうし。
わたしみたいな、全然一緒におらんかった人が急に来るなんて、ちょっと、申し訳ないです。
HiHi Jetsに加入させて頂けるような価値を見出していただけたなら、
わたしは、少しでもいいから、関西で、前に行きたい。」
優「あなたちゃん…」
なんで、
なんでうまくいかへんのかな。
ジャ「you、何回チャンス逃すの?」
あなた「関西で、チャンスを掴むまでじゃないですかね。大人の事情で、どれだけ酷い仕打ちに合ってきても、わたしは逃げなかった。頑張った。いまさら、関西離れるなんて、ありえません。どうしても、離そうとするなら、わたし、事務所辞めます。」
ジャ「わかった。…今すぐじゃなくてもいい。考えときなさい。youは、また、自分で自分の可能性を潰そうとしてるんだよ。」
そう言って、
ジャニーさんは部屋を出た。
なんだか力が抜けて、
わたしはソファーにフラフラ座り込んだ。
飛「大丈夫!?」
あなた「…うん」
あ、
やばい、
涙出そ。
瑞「あなた?」
あなた「…、」
一粒溢れると、
次々にこぼれ落ちるわたしの涙。
雄「…頑張ったね。」
飛「あなた、かっこよかった。」
わたしは首を横に振った。
はぁ…
あなた「何、泣いてるんやろねっ、、グズッ、ごめん、」
涼「あなたすぐ我慢するから。今くらい泣いときなよ。」
我慢、
しないと、
きっと毎日泣いちゃうねんもん…
背中をさすってくれる雄登。
頭に手を置きそっと撫でてくれる、瑞稀くん。
何も言わず、隣にいてくれる涼くん。
ぎゅっと手を握って偉い偉いって、
なぜかニコニコのなぁくん。
そして、
あとのみんなはこぞって困り顔。
ほんとに申し訳ない、
あなた「ごめん…なんか、」
瑞「謝んないで。あなた、悪いことしてないでしょ?」
あなた「っ… 、わたし、、関西おったらあかんのかな……」
飛「そんなわけないじゃん…」
あなた「だってっ… そうやん、」
優「そんなこと、言わないでくださいよっ…!!」
そう、
大きな声を出す優斗。
その声は、少し震えていた。
優「なんでそんなこと言うんですか!?グズッ、」
あなた「…なんで優斗が泣くの、?」
優「だって…」
あなた「優斗には、わからへんやろ。」
そう言って、
わたしは部屋を出た。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。