電車は混んでて座れなくて、
だけど、
あまりにも眠たくて。
わたしは、
立っているのに、
何度も何度もまぶたが閉じてしまう。
気付いたら、
人は少なくなっていて、
座席に座って、
寝ないように、いろいろ考えた。
…斗亜、
逃げちゃった、申し訳ないな、
あんなこと言ったら、そりゃ、
辞めるって思われちゃうやんな。
明日からは、
しっかりせな、
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楽屋に入ったら、
そこにはもう、あなたが来てて、
あなたは、
机に突っ伏して、
ぐっすり眠っていた。
流「おかちゃんっ、早いな。」
佑「流星も早いな、」
流「あなたのこときになって。そしたらぜんぜんはよ来てたっぽくてさ笑 寝ちゃってるし。…なあ、」
佑「ん?」
流「あなた、東京行っちゃうかな。」
そんなことを、
悲しそうに話し始める流星。
流「ドリボ、めっちゃかっこよかったやん?…なんか、嬉しいはずなのに。ちょっと悲しくなって、笑笑」
佑「うん、おれも、…応援してるからって、俺らに気、つかわんでいいって。言った。けど…ほんまは一緒にいたい、」
なにわ男子、
できちゃったから。
…もう、
東京行こうって気持ちになってるかもしれんな。
流「応援せなあかんのわかってるけど、…俺、どうしても一緒におりたいって思っちゃって、。最低やろ、好きな人のこと、応援できへんって。…離れたくないって、自分の気持ちばっかり。」
佑「え、…好きな人、って、」
流「わかってるやろ、?どうせ、」
佑「なんとなくは、わかってたけど…」
流「やっぱり? な、おかちゃんも好きやろ。あなたのこと。」
佑「…うん、でも、あなたは流星やろ。」
流「え?…いや、俺なんか。それに、おかちゃんみたいに、応援、しっかりできへんし。あなたは応援してくれてるのに、ほんま、最低やんな。」
佑「それでも、あなたは流星やと思うで。」
あなた「…ん、」
あ、起きた、?
あなた「わ、びっくりした…笑 何2人してそんなとこ立ってるん?」
流「ちょっとはなしてただけ笑」
あなた「そっか、笑 あ、…斗亜、来てる?」
流「ん?まだやけど、どうしたん?」
あなた「いや、昨日、斗亜泣いてたのに、逃げちゃったから、謝りたくて。」
流「あー、そっか、、あ、昨日寝れた?」
あなた「ううん、笑 なんなんやろ、電車では寝れるのに、」
佑「寝れてないん?」
あなた「…うん、、」
佑「時間まで寝とき?」
あなた「いや、…もうみんなくるやろ?もったいない、」
もったいない、?
どういうこと、?
確認かなんかしたいん?、
…それとも、
斗「あなたちゃんっ!」
あなた「斗亜っ… 昨日ごめんな、、」
斗「僕の方こそ… 変なこと言っちゃって、、」
あなた「ううん。あ、まだ時間あるやんな。ちょっと一緒にコンビニ行かん?」
斗「行きます!!」
そう言って、楽屋を出て行ってしまうあなた。
…もったいないって、
関ジュで過ごす時間のこと、?
関ジュでおる時間、もう短いから、
寝てたらもったいないってこと?
流「やっぱ、東京行くんかもね。」
佑「やっぱり、そうやんな、」
応援してるはずやのに、
…いざ、
そうなるかもって思うと
胸がぎゅっと締め付けられる。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!