第77話

episode76
1,826
2020/11/06 14:44

電車は混んでて座れなくて、


だけど、

あまりにも眠たくて。


わたしは、

立っているのに、

何度も何度もまぶたが閉じてしまう。








気付いたら、

人は少なくなっていて、




座席に座って、


寝ないように、いろいろ考えた。




…斗亜、

逃げちゃった、申し訳ないな、



あんなこと言ったら、そりゃ、

辞めるって思われちゃうやんな。





明日からは、

しっかりせな、







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楽屋に入ったら、

そこにはもう、あなたが来てて、



あなたは、

机に突っ伏して、


ぐっすり眠っていた。









流「おかちゃんっ、早いな。」
佑「流星も早いな、」
流「あなたのこときになって。そしたらぜんぜんはよ来てたっぽくてさ笑 寝ちゃってるし。…なあ、」
佑「ん?」
流「あなた、東京行っちゃうかな。」



そんなことを、

悲しそうに話し始める流星。





流「ドリボ、めっちゃかっこよかったやん?…なんか、嬉しいはずなのに。ちょっと悲しくなって、笑笑」
佑「うん、おれも、…応援してるからって、俺らに気、つかわんでいいって。言った。けど…ほんまは一緒にいたい、」



なにわ男子、

できちゃったから。



…もう、

東京行こうって気持ちになってるかもしれんな。






流「応援せなあかんのわかってるけど、…俺、どうしても一緒におりたいって思っちゃって、。最低やろ、好きな人のこと、応援できへんって。…離れたくないって、自分の気持ちばっかり。」
佑「え、…好きな人、って、」
流「わかってるやろ、?どうせ、」
佑「なんとなくは、わかってたけど…」
流「やっぱり? な、おかちゃんも好きやろ。あなたのこと。」
佑「…うん、でも、あなたは流星やろ。」
流「え?…いや、俺なんか。それに、おかちゃんみたいに、応援、しっかりできへんし。あなたは応援してくれてるのに、ほんま、最低やんな。」
佑「それでも、あなたは流星やと思うで。」
あなた「…ん、」


あ、起きた、?


あなた「わ、びっくりした…笑 何2人してそんなとこ立ってるん?」
流「ちょっとはなしてただけ笑」
あなた「そっか、笑 あ、…斗亜、来てる?」
流「ん?まだやけど、どうしたん?」
あなた「いや、昨日、斗亜泣いてたのに、逃げちゃったから、謝りたくて。」
流「あー、そっか、、あ、昨日寝れた?」
あなた「ううん、笑 なんなんやろ、電車では寝れるのに、」
佑「寝れてないん?」
あなた「…うん、、」
佑「時間まで寝とき?」
あなた「いや、…もうみんなくるやろ?もったいない、」



もったいない、?


どういうこと、?




確認かなんかしたいん?、

…それとも、








斗「あなたちゃんっ!」
あなた「斗亜っ… 昨日ごめんな、、」
斗「僕の方こそ… 変なこと言っちゃって、、」
あなた「ううん。あ、まだ時間あるやんな。ちょっと一緒にコンビニ行かん?」
斗「行きます!!」


そう言って、楽屋を出て行ってしまうあなた。





…もったいないって、


関ジュで過ごす時間のこと、?





関ジュでおる時間、もう短いから、

寝てたらもったいないってこと?






流「やっぱ、東京行くんかもね。」
佑「やっぱり、そうやんな、」



応援してるはずやのに、


…いざ、

そうなるかもって思うと



胸がぎゅっと締め付けられる。





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