第60話

episode59
1,959
2020/11/01 14:28


休演日は、

ほんとに、ずーっと寝てた。


こんなに寝れちゃうんやってくらい。


夜もぐっすりやった。




そして、

この一週間は、

なんかあっという間に過ぎた。


見学も、いっぱい来てくれた。


大橋くんとか。


みっちーも来てくれた。

楽屋きて、無言で抱きつかれた()



関西のみんな、なんかすごい泣いてくれる。


ほんまに頑張ったなって。



…みんな、見てくれてたんやなって。

すごい、こころが、あったかくなる。



今日からは、最後の一週間。


気持ちが、グッと引き締まる。







優「あなたちゃん、調子、どう?」
あなた「ん?大丈夫。…でもなんか、あれやな、最後の一週間って、なんやろ、信じられへんわ、」
優「なんか、早かったよね、」
あなた「うん… 千穐楽なんて、まだまだやって思ってたのに笑」
龍「終わったらしばらく会えないね、」
あなた「なんか寂しいな、こんなに毎日会ってるのに。」


ガチャッ、




瑞「あなた、」
あなた「ん?」
瑞「ジャニーさんが探してる。」
あなた「えっ、」


なんやろ、


わたしは急いで楽屋を出た。


あなた「ジャニーさんっ、」
ジャ「you何してたの?探してたのに。」
あなた「優斗と龍斗と話してて、」
ジャ「youたち仲良いね。」
あなた「ありがたいことに、みんな仲良くしてくれて…笑 で、なんで探しとったん、?」
ジャ「you、向井と仲良い?」
あなた「じーこ?うん、普通に仲良しやと思う、」
ジャ「連絡とってる?」
あなた「そろそろ見に行くって、昨日連絡くれて、それくらい、かな、」
ジャ「そうか。」
あなた「なんでじーこ、?」
ジャ「元気ないから。」


え、?


なんで?



あなた「なんで、?」
ジャ「聞いてないの?」
なに?

…こわい、知りたくない、


でも、



あなた「聞いてない、です、」

ジャ「関西ジュニアにグループできたんだよ。」

頭が、

真っ白になった。



鼓動が、急に速くなるのがわかった。





…え、?


まって、


じーこ、おらんの、?



あなた「…メンバーは、」

ジャ「西畑、大西、道枝、長尾、高橋、藤原、大橋。」



身体が、鉛のように重たくなった。



…もう、ダメなんだ。

わたし、一緒にできないんだ。


やっぱり、

すこしでも、期待なんて、しなきゃよかった。




言葉、出ない。

頭の中にはこんなにあるのに。

 

それに、

なんで、じーこは、?龍太くんは?




いろんなことが、

頭の中を駆け巡って、




ようやく出てきた言葉が、



" わたしはそっちじゃダメでしたか?"




なんて、

ほんまに最低やな。








ジャニーさんは、


" そのうちわかるよ。"



と言って、その場を去った。






力が抜けて、

わたしは膝から崩れ落ちた。





ポタポタと、

わたしの涙が床に落ちていく。







いろんな感情がぐちゃぐちゃになって、

もう、泣くことしかできなかった。






…そのうちわかるって、





だめだった。

諦めないって、決めたけど、

もう、無理なんや。





やっぱり、


関西にわたしの居場所はないんやな。









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