あー…ダルい…
ダルいよなぁ。
6限目が体育ってのもダルいし、授業終わったのに重たいハードルの片付けなんてやらなきゃいけないってのもダルい。
何で選りに選って体育委員なんて選択しちゃったんだろう。
体育の時間しか仕事ないから楽だと思った自分を呪うわ…。
th「ほら、さっさと運びなよジョングガ」
同じく体育委員の2つ上の先輩の、キムテヒョンが腕組みして俺を少し上目遣いで睨む。
th「俺の分はもう運び終わったからあとお前だけだぞ!」
jk「はいはい…今運びますよ…」
ちらりとグラウンドを見ると、もう下校し始めている生徒たちも見えた。
え、マジで。
もうホームルーム終わってるとこあんの?
jk「ねぇテヒョイヒョン、もう帰ってる奴らいます…」
テヒョイヒョンに話しかけると、
th「んじゃお先〜」
そう言って、ひらひらと手を振りながらヒョンは体育倉庫を出て行く。
jk「は!?ちょ、待てくださいよ!」
th「だってお前、ダラダラしてて遅いんだもん。俺の分は終わったから帰るね」
jk「はぁ!?ひどいですよ!」
th「んじゃね〜」
俺を無視してテヒョイヒョンは更衣室へ行ってしまった。
jk「くっそ…薄情な…」
俺も急いでハードルを片付け、更衣室へと向かった。
th「あ、意外と早い」
jk「テヒョイヒョンが薄情な男だということはよく分かりましたよ…」
th「何だよ、大袈裟な奴だな」
俺が荷物を置いた隣のロッカーの前で、携帯を弄っていたヒョンが呆れた声で言う。
俺はテヒョイヒョンを無視して着替え始める。
そんな俺を見て、テヒョイヒョンも携帯を弄る手を止めて着替え始めた。
バサッとヒョンが隣で体操着を脱ぐ。
その時、脱いだ体操着が俺の肩に当たった。
jk「もうちょっとそっち行ってく…」
ふとを見下ろすと、肩甲骨の下辺りが少し赤くなっていた。
しかも、肩甲骨付近だけでなく、それは背中の数ヶ所に及んでいた。
なんだこれ…
虫刺され?まさか、キスマーク…とはちょっと違うよな?
何の痕だ?
jk「テヒョイヒョン」
th「ん?」
jk「どしたの、ここ」
肩甲骨の下の赤くなっているところを指差すとヒョンはドアの横に立てかけられた鏡を使って背中を見た。
th「…あー、やっぱり痕残ってんじゃん…」
そうため息を吐いてた。
jk「テヒョイヒョン、それ何の痕ですか?」
th「だから言ったのに…同じところに何度もするなって」
jk「ねぇ、テヒョイヒョンったら…」
th「まぁこのくらいならすぐ消えるか…。もう絶対使わな…」
jk「無視しないで下さいよ!何の痕かってさっきから聞いて、」
th「うるさいなぁ、ロウソクだよ、ロウソク」
…へ?
jk「え、ロ…ロウソク…?」
th「だからそうだって言ってんでしょ」
ヒョンが呆れた顔で俺を見る。
え、いや、あの…。
…え?
待って待って。
なんで?なんで普通の男子高校生の背中にロウソクの痕とかあんの?
どういうこと?
なんだそのSMプレイみたいな話…
え、SMプレイ!?
俺は、鏡の前から離れて制服を着ようとするテヒョイヒョンの腕を掴んだ。
th「離してよ、制服着れないだろ」
jk「ひょっヒョン…彼女とどんなプレイしてんですか?…つーか、彼女できたなんて聞いてないんですけど?」
th「は?俺別に彼女なんていないけど?」
jk「え!?じゃあ何でロウソクの痕なんて…」
そのプレイの相手は彼女じゃないっていうのか?
半ば睨むようにヒョンを見る俺を見返し、テヒョイヒョンはあっけらかんとして、
th「だってロウソクプレイしたいって言うから」
jk「だ、誰が…」
th「生物のパク先生」
jk「は!?え、パク先生!?何でパク先生とそんなこと…」
th「期末の範囲やばいんだもん。だからテスト問題ちょっと教えてもらおうと思って」
何だ?これどういうことなわけ?
お、落ち着いて考えろ…。
これって、期末のテスト問題を知るためにテヒョイヒョンがパク先生とSMプレイしたってこと…?
そうだよな?
いやでもまさか…だ、だって…教師と生徒っつー前に、男同士だろ…?
グルグルと考えている俺を見て、テヒョイヒョンがクスクスと笑う。
th「そうだよ、ジョングガの考えてる答えで正解」
jk「えっ!?テ、テヒョイヒョン…あなた…」
th「ギブアンドテイクって分かる?」
jk「へ…?」
そう言ってニヤリと口の片端を上げるテヒョイヒョンの顔は、今まで見たことがないほど妖艶だった。
th「俺はテストで赤点を阻止したい、先生は若い男をいたぶりたい。だから俺は身体を差し出して、先生はテスト問題をくれる。これがギブアンドテイク。分かる?」
さも当たり前かのように話す先輩を見て、俺は開いた口が塞がらなかった。
そんな俺を一瞥し、テヒョイヒョンは制服に手をかけた。
そして、俺は無意識にそんなヒョンの腕を掴んでいた。
th「今度はなに」
jk「ロウソクって…火傷じゃないんですか?それ…」
赤い痕に目をやると、大丈夫とヒョンは笑った。
th「ロウソクっつっても本物じゃないから。そういうプレイ用のやつ。まぁ同じとこにやり続けるとこうなったりするけど。俺、肌弱いから」
jk「プレイ用のやつ…?安全なんですか…?」
th 「うん、あったかくなる程度だから。本物なんて無理無理。俺、痛いのとか苦しいのって嫌いなの」
そう言って俺の手をやんわりと外し、ヒョンは制服を着始める。
今までロウソクだなんていう本格的な道具を使ったAVは見たことがなかったけど…どうなんだろ、イイのかな…。
俺は、蝋を垂らされて身悶えるテヒョイヒョンをぼんやりと想像してみた。
『あっ、あつ、熱いぃ…やだ、あぁっ…』
jk「……」
やばい。
なんだこれ、勃ちそう。
別に熱くないとか言ってたのに…何だよ、俺の想像のテヒョイヒョンは何で熱がって涙目で身体くねらせてんだよ。
…え?
まじ?俺、先輩で勃たせてるってことになるよな?これ。
俺はごくりと唾を飲み込んだ。
男同士って気持ち悪くないのかな。
どんな具合なんだろう。
ヒョンは…どんな顔で感じるんだろう。
それは、一種の好奇心に過ぎなかったと思う。
制服のボタンに手をかけるテヒョイヒョンの肩を掴んだ。
th「なに?まだなんかある?」
振り向いたヒョンに、慌ててロッカーの中にある制服のズボンのポケットからあるものを取り出す。
jk「これ…隣のクラスのミンギュからもらいました」
th 「何そのプリント」
jk「明日ある全学年共通の現国の小テストのプリントです。奇数のクラスは一昨日やったらしいです」
th「え、まじ?俺にも見せてよ」
jk「…ギブアンドテイク、でしょ?」
th「え?」
きょとんとしたテヒョイヒョンの制服の胸ポケットにプリントを丸めて入れた。
th「ジョング…」
jk「俺には…何くれるんですか…?」
ドクドクと心臓がうるさく鳴る。
緊張でどうにかなりそう。
俺の意図を察したヒョンがニヤリと口元を緩ませた。
一度着た制服を肩からずらし、俺の首に両手を回して耳元で囁いた。
th「…俺のこと、好きにしていいよ」
th「んんっ、ん…」
jk「っは…」
ピチャピチャといやらしい水音を響かせて、更衣室でヒョンとキスをする。
まさか先輩とこんなことするだなんて。
まぁ…誘ったのは俺だけど。
俺の腕を弱々しく掴むヒョンのキレイな手をチラリと見る。
微かに震えているのは気のせいだろうか。
後頭部をガシッと掴んでさらに奥に舌を進ませると、ヒョンはくぐもった声を上げて俺の腕を掴む手に力を入れた。
th「んふっ、ふぁ、は…」
jk「キス好きなんですか?顔…とろけてきた」
th「ん…ぁふ、好き…ぃ」
とろんとした目で俺を見つめるヒョンの制服を脱がし、ハーフパンツも脱ぐように促した。
脱ぎ終えると、ヒョンは下着に俺の手を導く。
th「触って…」
jk「テヒョイヒョン、」
th「大丈夫。無理だったらすぐやめていいから」
他の男のモノ、しかも先輩のを触る日がくるだなんて…。
俺は、恐る恐る下着の上からテヒョイヒョン自身を揉んだ。
th「んっ…」
jk「ど…どうですか…?」
th「その…まま、ぁ、揉んだり…擦ったり…して…んぅ…」
色っぽいヒョンの声色に、ズクンと下半身が疼く。
徐々に硬くなるヒョン自身に、俺は確実に興奮を覚えていく。
jk「この辺…いい?」
th「あんっ、ぁ…いい、よ…気持ちい…」
ギュッと俺の首に両手を回して抱き付き、耳のすぐそばで喘ぐテヒョイヒョン。
無理どころか、逆だ。
もっと触りたい。触って喘がせたい。
俺が、感じさせたい。
ヒョンの下着の中に手を突っ込み、直接ヒョン自身を握る。
th「ふぁっ、」
jk「他の男のちんこなんて触りたくもないと思ってたのに…」
th「あっ、あ…そこ、そこ擦って…」
jk「裏筋?気持ちいいですか?」
th「気持ち、気持ちい…あぁん…気持ちいぃっ…」
初めて聴くテヒョイヒョンの喘ぎ声に、さっきから下半身が反応してしょうがない。
聞いてない…聞いてないぞ…
ヒョンがこんなにエロく喘ぐだなんてちっとも聞いてない…!!
ヒョン自身も先走りを垂らし続けていて、俺が手を上下するたびにグチュグチュと卑猥な音が大きくなる。
th「ジョングガ…あっ、やば…んぁっ」
jk「なに…、イきそう…?」
th「イく、も…んんっ、ぁ…イく…っ!」
ヒョンの腰が大きく震えたところで手を離した。
th「なん…でぇ…?」
物欲しそうな顔で俺を見上げ、赤い舌を覗かせるテヒョイヒョン。
俺の手を自分の股間へと導き、手のひらに擦り付けるように淫らに腰を揺らす。
th「ゃ…だ、意地悪…しないで…」
普段、みんなを笑わせているテヒョイヒョンからは想像もできない痴態だった。
ちょっと手で擦っただけでもこんなにエロいなんて。
…だったら、
jk「テヒョイヒョン…」
th「んぇ…?」
jk「…蝋を垂らされたらどれだけエロくなるんですか?」
th「やっ、ぁ、耳…っ、耳だめ…!」
耳を優しく噛むと、ヒョンは肩を竦めて嫌々と首を振った。
やめてと涙目で俺に訴えかけるヒョンに高揚感を覚え、もう片方の耳を噛んだ時…
th「…してみたい?俺に」
jk「え?」
突然声色の変わったテヒョイヒョンに思わず身体を離した。
ツ…、と立てた人差し指で俺の腕をなぞり上げながら、
th「ロウソクプレイしたい?蝋を垂らされて…身悶える俺、見たい?」
妖艶に笑うその顔を見て、俺は素直に頷いていた。
そんな俺を見て、待っててと告げると、ヒョンは畳まれた制服のズボン下にあったカバンをガサゴソと探る。
そうして手に持ったのは、
jk「な…っ!?何で、何でロウソクなんか持ってんですか…!?」
半分使われた赤いロウソク。
th「え?昨日の残り」
jk「き、昨日のって…パク先生との…?」
th「そ。お古で良ければ使う?」
クスクス笑いながら、テヒョイヒョンはロウソクとマッチを俺に手渡す。
こ、これが…SMプレイ用のロウソク…
ほんとに…熱くないのか?これ…
まじまじと見つめていると、その間にヒョンはカバンからレジャーシートとローションを取り出す。
床に着くと取れにくいらしく、ヒョンは手際良くレジャーシートを敷いた。
そして、ヒョンはロウソクとマッチを俺から取り上げ、サッとロウソクに火を付けた。
th「もしかしてジョングガ、ビビってる?」
jk「は!?ビビってなんか、な、ないですよ!」
th「そ?熱くないから大丈夫だって」
jk「わ、分かって…」
th「…んじゃ、手貸して」
jk「へ!?」
ベッキョンにぐいっと左手を引かれ、手のひらを上に向かされる。
そうして、ローションを手のひらに塗られたかと思うと、高い位置から俺の手のひらに向かってロウソクが傾けられる。
徐々に溶けていく蝋。
jk「ま、ま、ま、待って、待ってヒョン!」
th「熱くないったら」
jk「やめっ…!!」
ついにポタッと俺の手に蝋が落ち…て…
jk「熱くない…」
th「だろ?」
温かいくらいで、火傷するほど熱くはなかった。
良かった…。
火傷したり血垂れ流すようなSMはさすがにごめんだ。
ホッと胸を撫で下ろし、俺はヒョンから渡されたティッシュで手を拭いた。
そうして、テヒョイヒョンはレジャーシートの上に四つん這いになった。
背中にローションを塗るよう促され、適当に塗り広げていく。
蝋を垂らす場所にローションを塗っておくことが、安全なロウソクプレイの基本らしい。
th「もういいよ。背中…好きなだけ垂らして」
jk「は、はい…」
th「あ。でも痕残るとめんどくさいから同じ場所には何度も垂らさないでよ」
jk「わ、分かりました…」
何だろう。
何で俺は四つん這いの先輩の背中にロウソクを傾けようとしているのか。
…今は何でこうなったのか思い出せるほど冷静になれない。
なかなか蝋を垂らさない俺を振り返り、早くしてよとヒョンが急かす。
俺は唾を飲み込み、なるべく高くロウソクを持ち上げ(この方が落ちるまでに冷えて熱くないんだって)、ゆっくりと傾けてヒョンの背中に赤い雫を垂らした。
th「んっ、」
ビクンッとヒョンの背中がしなる。
もう一度ポタリと垂らす。
th「んんっ…」
垂らすたびにテヒョイヒョンの背中がビクンビクンと仰け反る。
…こんな変態じみたプレイ、まったく興味なかったはずなのに。
もっと…もっと俺の垂らす蝋に反応するヒョンが見たい。
jk「テヒョイヒョン…仰向けになって」
指示すると、ゆっくりとヒョンが仰向けになる。
仰向けになり、テヒョイヒョンが自分でローションを腹から胸にかけて塗っていく。
塗り終えた瞬間、腹に垂らすと、驚いたのか大袈裟にテヒョイヒョンが跳ねた。
th「んぁうっ」
jk「びっくりしました?」
th「いきなり…やんないでっ、あっ!」
jk「ここはどう?」
th「あぅっ」
右の乳首に垂らすと、ヒョンが身をよじった。
今度は左の乳首にも垂らしてみる。
th「あっ、んん…」
jk「エロいですね、テヒョイヒョンは」
th「は…っ、もう…満足した?」
起き上がろうとするヒョンの肩を膝で押し返した。
th「ちょっ、ジョングク、」
jk「まだ…してないでしょ」
th「え?」
jk「…ここ」
ヒョンの脚の間に身体を入れて、大きく脚を開かせた。
今まで余裕ぶっていたテヒョイヒョンの顔が、青ざめたのが分かった。
th「バカ、んなとこやめ…」
jk「ここに垂らしたらどうなります?」
th「もう終わり!ロウソク返し…っ」
もう一度起き上がろうとしたヒョンの腕を掴み、制服の上着で両手を後ろ手に縛った。
また床に寝転がせ、両脚から下着も抜き去った。
…靴下はこのままにしとこ。
th「ジョングガ!」
jk「なんか余裕なくなってないですか?」
両手を縛られ、両脚も俺が間にいるから閉じられない。
そそり勃つ下半身を強引に晒されたテヒョイヒョンが喚く。
th「もういいからさっさと突っ込んでっ」
jk「まだ。ここに垂らしてからね」
th「やだって!」
閉じようとヒョンの脚に力が入る。
ローションを太ももと自身にサッと塗った。
まずは内股にポタリと垂らす。
th「ひぁっ!?」
jk「やっぱり敏感なところの方が感じますよね?」
th「や、や…あぁっ」
もう一度垂らすと、脚がビクビクと跳ねる。
そうして、より高い位置にロウソクを持って行き、今までで一番ゆっくりと傾けていく。
jk「テヒョイヒョン。次はどこに垂らすと思う?」
th「や…だ…、ジョングガ、や…っ」
jk「敏感ですもんね。どうなっちゃうのかな」
見せつけるように、わざとゆっくりと傾ける。
ヒョンの視線はロウソクに釘付けのまま、怯えた表情でカタカタと震えている。
ああ、なんだろうこの気持ち。
ヒョンのその表情を見ていると、加虐心がどんどん育っていく。
いたぶって、あられもない姿を晒させたい。
ヒョンのエロいところ全部、引きずり出してやりたい。
jk「ほら…垂れちゃいますよ」
th「やだっ…やだ!!」
jk「ほぉら…」
th「いや…ぁ、ああっ!」
ヒョン自身に垂れた途端、今日で一番テヒョイヒョンの腰が跳ねた。
そのまま間髪入れずにポタリポタリとヒョン自身に蝋を垂らしていく。
th「ああっ、あっ…はぁ、ああ、ああん、あぁっ…!」
自身に垂れるたびに喘ぎ、腰をくねらせて身悶える。
じわりじわりと温かさに包まれていく感覚なのだろうか。
それが気持ち良いのだろうか。
どれだけ蝋を垂らされても、ヒョン自身が萎えることはなかった。
th「はあ…はぁ…」
俺の気が済むまで蝋を垂らされ、肩で大きく息をするヒョン。
乾き始めた蝋をペリペリと剥がしていく。
ヒョン自身を撫で上げ、
jk「もっかいやります?」
th「や…だ、も…やぁ…」
涙目で訴えるヒョンを見て、
jk「じゃあ、今度は俺を気持ち良くしてくださいよ」
俺はハーフパンツと下着を下げて自身を取り出し、ヒョンの唇にペチペチと当てた。
テヒョイヒョンの口が、もはや反射的に開き、その隙間を狙って自身をねじ込んだ。
th「んむ…ん、んんぅ…」
ジュポジュポと音を立てて舐めるヒョンは、フェラなんてお手の物といった風で。
jk「…ずい分、慣れてんですね」
そう言いながらヒョンの髪の毛をくしゃりと掴むと、上目遣いで俺を見てきた。
そりゃそうだよな。経験豊富そうなのなんて見て分かる。
ヒョンは少し口を離し、
th「…一本なら」
jk「え?」
th「二本やんなきゃいけない時は難しいかな。俺、手と口別々に動かすの苦手だから」
そう言ってまた俺自身をパクリと咥える。
に…二本…?
『おら、舌休ませずに舐めろ』
『んう…、ん…』
『手もちゃんと動かせ。萎えさせたら…お前の大好きなお仕置きが待ってるぞ?』
『んんんっ、んぅ、んむぅ…』
ちょ!!
待て!バカ!俺のバカ!!
何想像してんだよ。
一本咥えてもう一本を手で扱くテヒョイヒョン。
髪の毛やら頰やらに精液飛ばされて…両手はもう唾液と先走りでぐっちゃぐちゃ。
そ、そんで…お仕置きって言われて期待して悦ぶテヒョイヒョンとか、
なんか…俺が想像するテヒョイヒョンてドMだよな…。
ははは…と乾いた笑いをして、自身からヒョンを離した。
jk「そろそろ…挿れていいですか?」
俺の言葉に、こくんとヒョンが頷く。
促されて両手を解くと、ヒョンはキレイな指を後ろの穴に少し入れて、左右に広げた。
jk「テ、テヒョイヒョン…っ、」
th「ここに…挿れ、て…えっちな俺を、気持ち良くして…」
jk「…!!」
まるでエロ漫画みたいに『くぱぁ…っ』だなんて下品な効果音が聞こえてきそうだ。
こんなエロいことされて落ち着いていられるほど、俺はまだ大人じゃない。
早々にピタリと穴に自身を当て、腰を進めようとして気付く。
jk「ヒョン、解さないと…」
th「ん…、大丈夫だから…」
jk「いや、男は濡れないんですし、」
th「さっきまで…挿ってたから…たぶん、すぐ挿るよ」
jk「…!?」
さっきまで?
さっきまでって…
…あ、そういえば先輩さっきの体育遅刻してきたな。
は?まじ?誰かとヤってて遅れたってこと?
何だそれビッチ過ぎんだろ!?
…なんかムカつく。
俺はヒョンの腰を両手で持ち、ズブズブと挿れていく。
本当に…簡単に挿ってくし。
小刻みに揺すりながら挿れていくと、ヒョンが俺の腕を掴んだ。
th「揺すっちゃ…や…」
jk「何で?これ好きですか?」
th「んぁっ、あ…や、や…」
これがイイらしいくふるふると首を横に振る。
そのまま全部挿入し、小刻みにナカを突いてやる。
th「ふぁっ!あ、あっ…!」
jk「男とセックスって…なんか意外と簡単にできちゃうもんなんですね…」
th「ひあっ、あ!あ、そこ、そこぉ…っ」
jk「それとも…相手がヒョンだからなのかな。ねえ、どう思います?テヒョイヒョン」
th「そこ、好きっ…ぃあ、あっ、好きぃ…!」
完全に俺の声が聞こえていないであろうヒョンは、ひたすらアンアン喘ぐ。
快感に顔を歪めて鳴くヒョンの頭を、無意識のうちに撫でていた。
…可愛い。
ヒョンがこんなに可愛く見えるだなんて。
そうして、また無意識のうちに唇を重ねていた。
th「んっ、んっ…じょ、んぐが…んん」
キスの間に呂律の回らない唇で俺の名前を紡がれ、なんだか一気に愛しさが込み上げてきた。
jk「ヒョン…そろそろ、出そう…」
th「んぁ、は…いい、よ…ナカに…」
jk「ダメですよ…ゴム付けてないし…」
th「いいったら…ん、ん…ナカ…ちょうだいっ…」
jk「…!っあー、もう何なの…!」
思わず出そうになって、ヒョンのナカから引き抜き、腹の上に吐き出した。
th「なんだよ…ナカに出してって、言ったのに…」
jk「ナカ出しはしない主義なんですよ」
th「別に…妊娠とかしないから出せばいいのに」
途端に悪態をつき始めたヒョンのお腹をティッシュで拭いた。
th「…楽しかった?ジョングガ」
jk「え。あ…ま、まぁ…」
ふふっと笑うテヒョイヒョンから、思わず目を逸らした。
楽しかったかなんてレベルじゃない。
ヒョンの身体から抜け出せる気がしない。
…いや、抜け出せないのはヒョンの身体だけか…?
th「んじゃ、そろそろホームルームも終わってることだし。俺、帰るね」
器用に背中に張り付いた蝋を剥がし、制服に着替え終わったヒョンは、ロウソクプレイセットを適当にカバンへと仕舞う。
…ていうか、
jk「何で体育にカバンまで持ってきてたんですか?」
th「さぁね。何ででしょう」
クスクス笑ってテヒョイヒョンは更衣室のドアに手をかけ、思い出したようにこちらを振り返る。
th「ちなみに明日の現国の小テストだけど、奇数のクラスと問題変わるらしいよ」
jk「え!?何で知って…」
th「…さっき現国の先生から教えてもらったから」
じゃあねっとヒョンが更衣室を出て行った。
さっきって…?
え、もしかして、体育の授業前にヤってたのって現国の先生だったのか!?
じゃあミンギュからもらったプリントなんて意味ねぇじゃん…
…あれ?
それ知ってんのに何でヒョンはプリント見せろって言って、俺にヤらせてくれたんだ?
ギブアンドテイクでも何でもないのに…
いや、待てよ。
そもそもロウソクプレイの痕が残ってるかもしれないのに何で俺の前で普通に着替えたわけ?
しかもわざわざロウソクの入ったカバンも持ってきて…
まさか、
jk「俺がロウソクプレイに興味持って、やりたいって言い出すように仕組まれてた…とか…?」
何で?何のために?
後輩ともヤってみたかったとか?
それともただ単に自分の思い通りに動く俺を楽しんでただけ?
それとも…
jk「俺に気がある…とか…?」
って、何言ってんだよ!
ないない、そういうんじゃないだろ絶対。
…だよな?え、そうだよな?
いやでも…まさか…
え、マジで…?
そうしてその場でグルグルと考えてしまい、更衣室を使うから出て行けとサッカー部に追い出されてようやく俺は帰宅した。
家に帰ってからもテヒョイヒョンのことが頭から離れず、日付を超えてもなかなか寝付けずにいた。
あいつは何で俺と…
…ていうか、
jk「問題変わってんなら、現国の小テストの答え教えてもらえば良かった…!!」
くそっ!と頭を掻いて、俺は慌てて教科書を取り出した。
明日学校に行ったらテヒョイヒョンに聞かなくちゃ。
俺のこと…どう思ってるのか。
jk「…いや、まずは明日の小テストをなんとかしなくちゃ」
ため息を吐いて、俺は範囲の見直しを始めた。
結局、ミンギュのプリントに頼り切ってそれまでまったく勉強をしてなかった俺は、一夜漬けの知識ではどうにもならず追試を受けることになった。
そんな俺の様子に笑っていたヒョンを見て、胸がドキリと高鳴った理由は…この時の俺にはまだ分からなかった。
Fin.
長くなりましたが読んでくださりありがとうございました😭
ぜひ次も見にきてください🙇♀️
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。