僕達はほんとうの兄弟じゃなかったんだ
幻想入りした時ある人に拾われたんだ
「海音寺彩花」
それが僕ら2人のお母さんだった
彩花さんの後ろから出てきた男の子は僕と同じくらいだろうか
見た目はごつそうなのに話し方は大人しめだ
そんなこんなで僕は修と名乗った少年と兄弟になった
お兄ちゃんと彩花さんとは平和に暮らしていた
でもそんな平和を壊すような事が起きた
「人妖戦争」
みんなはそう呼んでいた
奇跡的に僕達が住んでいる所には妖怪は襲ってこなかった
でも妖怪がうろついていて外には出ることが出来ない食料も尽きた
すると彩花さんは外に出る
食べ物を取ってくると言った
それで3人で食べ物を探しに行った
山菜を取ったり魚を探したり色々した
すると1匹の妖怪が出てきた
明らかに威嚇している
その妖怪は僕達に向かって攻撃をしてきた
彩花さんが僕達の前に出た
この距離だ
彩花さんは攻撃をもろにうけてしまった
僕はそれ以上何も言わなかった
ほんとはとても辛い
胸が張り裂けそうなほど
僕が彩花さんを置いていってしまった理由
もう覚えていない
でも彩花さんのあの目は
「2人だけでも生きて…」
と訴えかけていた
彩花さんの最後の願いを捨てることなんて
僕には出来なかった
母さん…初めて彩花さんのことをその名で呼んだ
数週間後
とある巫女によって「人妖戦争」は終わった
その後僕達は人里をさまよった
するとあいつに…話しかけられた
と
あとがき
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。