第28話

先生の部屋
2,356
2020/08/15 18:07
痛む足を抑えながら息を潜めていると肩をトンっとたたかれる



あなた
あなた
きゃっ!
白岩瑠姫
白岩瑠姫
しーーーっ🤫
あなた
あなた
先生…
白岩瑠姫
白岩瑠姫
どうしたの?(小声)
白岩瑠姫
白岩瑠姫
ちゃんと帰って来れてて良かった…(小声)
あなた
あなた
あの、足をくじいちゃったみたいで(小声)
白岩瑠姫
白岩瑠姫
え!?
白岩瑠姫
白岩瑠姫
あ、ごめん(小声)
白岩瑠姫
白岩瑠姫
とりあえず、俺の部屋に運ぶよ(小声)
あなた
あなた
先生の部屋に!?(小声)
あなた
あなた
でも…(小声)
白岩瑠姫
白岩瑠姫
いいから!(小声)



先生が軽々とあなたをお姫様抱っこする


あなた
あなた
わぁっ!
白岩瑠姫
白岩瑠姫
静かに!
あなた
あなた
…ごめんなさい
白岩瑠姫
白岩瑠姫
急ぐからちょっと揺れるよ。ちゃんと掴まっててね
あなた
あなた
は、はい




先生が周りを気にしながら部屋に運び込んでくれた




部屋に着くとゆっくりあなたをベットの上に座らせる



あなた
あなた
ごめんなさい…迷惑かけちゃって
白岩瑠姫
白岩瑠姫
大丈夫だよ笑
白岩瑠姫
白岩瑠姫
夜景どうだった?
あなた
あなた
すごく綺麗でした✨
白岩瑠姫
白岩瑠姫
でしょ!
白岩瑠姫
白岩瑠姫
あ、足テーピングするから出して
あなた
あなた
はい
あなた
あなた
…テーピングできるんですか?
白岩瑠姫
白岩瑠姫
俺、サッカー部でマネージャーが忙しい時は自分でやってたから少しは出来る
あなた
あなた
すごいですね
白岩瑠姫
白岩瑠姫
すごくないよ笑



先生に足を触れられただけでドキドキする


白岩瑠姫
白岩瑠姫
よし!軽くだけど
あなた
あなた
ありがとうございます!
白岩瑠姫
白岩瑠姫
ふふ笑 いい子いい子!



いつものように優しく頭を撫でてくれる



あなた
あなた
あの、先生
白岩瑠姫
白岩瑠姫
なに?
あなた
あなた
好きです
白岩瑠姫
白岩瑠姫
ああ、頭撫でられるの好きって言ってたよね笑
あなた
あなた
そうじゃなくて
あなた
あなた
私、先生のことが好きです!
白岩瑠姫
白岩瑠姫
っ!
白岩瑠姫
白岩瑠姫
…急にどうしたの?
白岩瑠姫
白岩瑠姫
深夜テンション?笑
あなた
あなた
先生…!
白岩瑠姫
白岩瑠姫
ダメだよ、「好き」なんて言葉を簡単に使っちゃ
あなた
あなた
簡単に使ってなんかいません!!
あなた
あなた
先生が好きな人いるのは知ってるし、私なんかじゃダメだってわかってるけど…
白岩瑠姫
白岩瑠姫
ちょっと待って、俺の好きな人って?
あなた
あなた
私見たんです
あなた
あなた
先生が美人さんを車に乗せるとこ
あなた
あなた
確か、りほさんって
白岩瑠姫
白岩瑠姫
里穂さん?
白岩瑠姫
白岩瑠姫
俺の好きな人は里穂さんじゃないよ
あなた
あなた
え?
白岩瑠姫
白岩瑠姫
違ったの
あなた
あなた
違った?
白岩瑠姫
白岩瑠姫
確かに高校生の時は里穂さんに憧れてて、好きだと思ってた
白岩瑠姫
白岩瑠姫
けど、それは同級生とは違う大人な姿に憧れてただけだった
白岩瑠姫
白岩瑠姫
里穂さんが留学行くって聞いても向こうで彼氏が出来たって聞いて何とも思わなかったし
白岩瑠姫
白岩瑠姫
「好き」っていう感情とは全然ちがう
あなた
あなた
美人さんが好きな人じゃないなら、私じゃだめですか?
白岩瑠姫
白岩瑠姫
あなたさん、多分あなたさんのその気持ちも同じだと思う
白岩瑠姫
白岩瑠姫
俺がちょっと大人だから憧れて幻想を抱いてるだけだよ
あなた
あなた
私は違います!ほんとに先生のことが…
白岩瑠姫
白岩瑠姫
あなたさん!
あなた
あなた
…なんで?なんであなたさんって呼ぶの?
白岩瑠姫
白岩瑠姫
っ!
白岩瑠姫
白岩瑠姫
泣かないでよ…
あなた
あなた
今は先生としてじゃなくて、白岩瑠姫として話してよ!
白岩瑠姫
白岩瑠姫
あなたさん…
あなた
あなた
先生!
あなた
あなた
お願い…
白岩瑠姫
白岩瑠姫
なんで泣くの…俺はどうしたらいいの…



瑠姫があなたを抱きしめる



あなた
あなた
先生…?

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