第2話

はじめ 2
137
2018/02/02 11:57
そんな心を弾ませながら歩いているとメロスは気づいたのであった。

メロスはその場で足を止める。


何故だろうか。


もう既に日は落ちているから 町が暗いのは当たり前のことだった。だが違う。
どこか怪しく、ひっそり町全体が寂しく感じる。


今さっきまで呑気だったメロスも不安に思う。道で会った若い衆を捕まえ聞いてみたが首を振りそのまま若い衆は立ち去ってしまった。


しばらくのそりのそりと歩いていると老爺と会い、さっきよりも語勢を強く体を揺すぶりながら質問をした。



老爺
王は…人を殺す。
メロス
…何故だ
メロスは疑問を持ちもう一度訪ねる。
老爺
……悪心を抱いているのだ。
あの王は人を信じることができないと言うのだ。
メロス
たくさんの人を殺したのか
老爺
そうだ。
今日は6人も殺されてしまった…
この時メロスの中のどこかがプチりと切れたのだ。
聞いて、メロスは激怒した。
メロス
…呆れた王だな。生かしておけん
メロスは単純な男だった。

そういうことが嫌いなメロスは短剣を王城に持ち運んで王へ話をしに行った。



ここからスタートする。


走れメロスのもうひとつの物語。

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