活動休止してからもファンからの
ファンレターは届いた。はやく
戻ってきてほしいなどの内容
だった。ファンレターやメンバーの
思いからいつしか俺は、歌いたい、
みんなとパフォーマンスをしたい、
ステージに立ちたいと思うように
なった。でも、まだ思うように
声は出なかった。そんなある日、
ついに犯人は見つかった。
やっと。
長い間俺を苦しめたやつが。
話によるといつも真ん中で歌う俺が
気に入らなかったらしい。RIKUさんや
北人よりもラップをしてより多く
歌う俺が邪魔だったらしい。
そんなことだったのか。
悔しかった、RAMPAGEの絆を
軽く見られていたことが。
じゃあ、俺はもう歌っていいのかな?
その思いが顔に出ていたのか
臣さん、俺もあそこに立ちたい、
歌いたい、ファンのみなさんに会いたい
そう思えるようになったんです。
あなたとみんなのおかげで。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。