第5話

さん
385
2022/01/28 03:00
佐野万次郎
佐野万次郎
うーっし、凸りに行くか〜
あなた
もう凸るって言ってもうてるし……
佐野万次郎
佐野万次郎
まーね〜
龍宮寺堅
龍宮寺堅
じゃ、行くか
あなた
ん、でもこれドラケンだけ自転車じゃん



マイキーは少し考えた素振りをする。


そして、ハッと思いついたような表情をした。




きっとろくな事じゃないな……((



佐野万次郎
佐野万次郎
……3人乗り……?
ケンチンならいけるかも
あなた
確かに〜やってみる?
龍宮寺堅
龍宮寺堅
おい!やめろ!!
佐野万次郎
佐野万次郎
いーじゃんいーじゃん!!
あ、あなたもう乗った?
あなた
乗ったー!
佐野万次郎
佐野万次郎
じゃあ俺もー!


マイキーは私の背中に飛びついてくる。




背中に温もりを感じて、少し
いや結構照れくさく感じた。




こんな日常が続けばいい。







私もマイキーも身長は小さめなため、
少しの間はドラケンが運転できた……ものの、


突然バランスが崩れてしまった。



あなた
うあっ!!、
佐野万次郎
佐野万次郎
うおっ?!





衝撃に備えて目をつぶると、
全く衝撃は来ず、懐かしい香りにフワッと包まれた。




あなた
……ん、?
佐野万次郎
佐野万次郎
あなた!!大丈夫?!
あなた
え、マイキー!



ふと頭上を見上げると、
マイキーの顔がドアップで視界に入り込む。




一瞬身をのけぞらせたが、
がっしりとした腕に引き寄せられて、それは叶わなかった。





………もしかして私、
マイキーに抱きしめられて……?!?!




あなた
ッ〜!!/////


恥ずかしくてたまらなくなり、
私はマイキーの腕から抜け出す。




そして、彼の横に座り込んだ。



佐野万次郎
佐野万次郎
え、なに、なんで?
怒った?
あなた
いや、、、なんでもなぃ
佐野万次郎
佐野万次郎
?そっか……怪我はない?
あなた
ない!マイキーのお陰だよ
マイキーは大丈夫?
佐野万次郎
佐野万次郎
ん、俺も無傷〜!
体だけは頑丈だからな


ふとドラケンを見ると、
自転車を立たせて様子を見ている。



壊れていないかをチェックしているようだ。




……うん、ごめん。



自転車って高いもんね




心の中でそっと合掌すると、
ドラケンがすごい形相でこちらを向いた。




龍宮寺堅
龍宮寺堅
おい!やっぱりこうなったろ!!
アホかお前らは!!
あなた
違う私はアホじゃない!
言い出したのマイキーだし!
佐野万次郎
佐野万次郎
先に実行したのあなたじゃん!!



ワーワーギャーギャー言っていると、
なんか、全部忘れちゃいそう。





マイキーが大きなものを背負ってるなんて。

プリ小説オーディオドラマ