ヘチャンside
4時間目の授業が終わって、今はオッパを待ってる!
ヘチとオッパはいつも一緒にご飯を食べてるの
しばらくすると廊下が騒がしくなってきた
オッパが来たのかな?
教室のドアからひょこっと頭を出すと、階段の方からオッパが歩いて来るのが見えた
頬を紅く染めた女の子たちの中をクールな顔で歩いていたオッパだけど、ヘチと目が会った瞬間微笑んで、小走りで近づいてくる
やっぱりオッパはいつ見てもかっこいいな♡
だけどそう思っていたのはヘチだけじゃないみたいで、後ろの方から
『今の見た?!なにあの笑顔、ほんとにイケメン』
『マーク先輩と付き合いたい』
という声が聞こえてきて、ちょっとだけむぅってなる
ヘチのオッパなのに…
そんなことを考えていると、ぽんっと頭に手が乗せられた
オッパに頭を撫でられたらモヤモヤだってすぐに何処かに飛んでいった
オッパはちょっと不思議そうな顔をしてるけど、ヘチはもう大丈夫だもん
優しく手を繋がれて購買に行く
オッパと手を繋ぐのは大好き
周りの人から高校生にもなってまだ手繋いだりしてるの?と言われることもあるけど、ヘチよりも大きい手に包まれて、掌からオッパの体温が伝わってくるとすごく安心する
だけどサラッとエスコートするところとか不意に見せる笑顔とかに周りの女の子たちがどれだけときめいてるのか知らないでしょ?
もちろん、ヘチもその中の一人だけど
だからいっぱい嫉妬しちゃう
オッパがかっこよすぎるのが悪いんだもん
ぼーっとしちゃってたみたいで、気づいたらオッパに顔を覗き込まれていた
お会計を済ませて、今は購買内のイートイン用の席に座ってる
あの後コロネも食べたくなっちゃって、でも両方食べたら太っちゃうから悩んでたらオッパが、「じゃあ半分こする?」と言ってコロネを買ってくれた
やっぱり優しいな~
食べ終わって今日のオッパの生徒会の予定などを聞いてたら、重大なことを思い出した
パンのゴミを片付けて2人でオッパの教室に向かう
2年生のフロアに着くと、色んな人からの視線を感じた
なんか、緊張するな、
朝みたいにオッパの手を握る力が強くなって早歩きになった
少し歩くとオッパの教室に着いたみたい
そう言ってオッパは体操服を取りに行ってくれた
ちょっと心細いけどドアの前で待ってたら、体格の大きい2人の先輩に話しかけられた
だんだん距離が近くなってきて、すごく、怖い…
オッパ助けてっ
オッパが戻ってきて、ヘチを背中に隠すようにさっきの2年生の前に立った
そう言ってさっきの先輩たちは去っていった
振り返ったオッパは少し屈んで涙目になったヘチの顔を撫でた
心配そうに眉毛を下げたオッパは恋人繋ぎでヘチの手をとって、空いた片方の手で優しく頭を撫でてくれた
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こんにちは、杏です。
実は今絶賛スランプ期でして…
このお話も書きたい内容とか何個か思いついているんですけど、書いているとどうしてもしっくり来なくて…
スランプとも戦いながら更新して行くので、暖かい目で見守ってくださると嬉しいです🥹
そして!なんと!
フォロワー様が1000人を突破致しました🎉
10ヶ月前に作品を書き始めたのですが、まさかこんなに沢山の方に作品を愛していただけると思っていなくて感動です😭
いつもありがとうございます💗💗
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。