ヘチャンside
家を出たら、オッパが自然と恋人繋ぎで手を握ってくれる
かっこいいでしょ〜?
ヘチも未だにキュンキュンしてる♡
ニコニコしてるオッパが可愛くてほっぺたをツンツンしてたらあっという間にバス停に着いちゃった
すぐにバスが来たから2人で乗り込む
今日は運良く2人掛けの席が空いてたから、2人でそこに座る
小声で話してたらヘチたちが降りるバス停に着いたみたい
運転手さんに2人でお礼を言ってバスを降りる
学校に近づくにつれて同じ学校の生徒が増えてくるけど、ヘチはこの時があんまり好きじゃない
だって皆オッパのこと見てるもん!
オッパはかっこいいし、優しいし、生徒会長ってこともあって男女関係なく色んな人にモテている
いい事なのは分かってるけど、モヤモヤしちゃう
無意識に繋いでた手に力を込めちゃってたみたい
オッパが顔を覗き込んできた
オッパはズルい
サラッとこういう事言っちゃうんだもん
もうすっかりモヤモヤも無くなった
そのままオッパに手を引かれて教室に向かう
さっき言われたことが嬉しすぎてニコニコしてたら、周りにいる男子の顔が赤くなってた
なんでだろ?皆風邪なのかな?
オッパの歩くスピードも早くなったからちょっと急いで歩く
オッパもどうしちゃったんだろ?
ぎゅ
ヘチの教室の前まで来たら、いつも通りオッパに抱きしめられる
オッパはヘチの頭を軽く撫でてから自分の教室に向かっていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。