前の話
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____ 暖かい , 凄く , 暖かい 。
眠たい ‥
__ 幸せだから ‥ 起こさないで ‥ 。
私達の日常は , とても幸せだった 。
チュンチュンと小鳥が鳴く声が聞こえ , 少し寒い時期 , マフラーを少し首に巻き , 渋々と歩いていると , 聞き覚えのある声が聞こえ ,
ゆっくりと振り返る 。
彼の名前は " 犬 山 莉 犬 " 。
私の幼馴染で , 1番仲が良い友人だ 。
少し雑談をして , いつもの待ち合わせに向かう 。
公園に辿り着くと , 未だ求めている彼は来てなく , もうすぐで行かないと遅刻と言うのにそれを気にせず彼を待つ 。
少し遅刻した青髪の子は
" 青木 ころん " 私が中一の頃から同じクラスで , 凄く仲良しだ 。
此処からだった , 日常が壊れたのが 。
「 きゃあああああああああああ !!!! 」
「「 ドサッ 」」
明らかに様子が可笑しい莉犬の指先をゆっくりと辿って行くと 。
夢だと思った 。
其の声でハッと我に変える 。
” 逃げる ” 此言葉に気付き , ころんの手を掴むと迚早く学校に行った 。
アノまま家に行 ッ たら多分終わるだろう ッ と思 ッ たからだ 。
子供の様に泣きじゃくる莉犬を見たころんは少し小さな声で私達に言った 。
嗚呼 , 何て優しい人何ダロウ ッ て思 ッ た 。
” ころんらしいな ァ ” ッ と思 ッ た 。
有れから2分 , 3分経 ッ た頃 学校の校門に着くと私達は息乎呑んだ
辛い事があれば
必ず幸せは訪れるって
嘘だったんだね _____ ‥
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!