あなたの下の名前side
というわけで、
3人で下校中です!!!
斗亜「めっちゃ久しぶりやねえ」
『ずっと竜生くんと一緒だったからね笑』
斗亜「なんか3人で帰るの当たり前だったからさ、最初は寂しかったよー」
『あれ、今は?』
斗亜「もう全然寂しくない!慣れた!」
『おい笑』
斗亜「あ、そうだ!」
拓哉「ん?」
斗亜「駅前に新しいクレープ屋さんできてたよね?寄ってかない?」
『え!食べたい!!!』
拓哉「俺も食べたい!」
斗亜「よし、きーまり!!」
え、めっちゃ楽しいんですけど…!!
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『やっぱいちごチョコ生クリームしか勝たん!』
拓哉「はぁ??そこはバナナチョコやろ!」
『いやいやありえない!バナナチョコはクレープじゃありません!』
拓哉「いやクレープでしょ」
『はいクレープでしたすみません』
斗亜「喧嘩しないで笑 んーと、とあはアーモンドキャラメル食べてみたい!」
『たくの奢りだよね?』
拓哉「え」
斗亜「そうそう、たくやの奢り〜」
拓哉「待って待って、俺めっちゃ金欠なんだけど」
『へぇー』
拓哉「いやへぇーってなに」
斗亜「いくよ、せーのっ」
斗亜「『ゴチになります!』」
拓哉「いやいや、」
斗亜「だめなの……???」
拓哉「ゔっ」
斗亜 …🥺
拓哉「っ、今日だけだからな!!」
斗亜「『ぃよっしゃあああ!!!』」
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拓哉「…いやなんで当たり前のようにアーモンドトッピングしてんの?」
『おいしいからー』
斗亜「もう冬だから暗くなるの早いねー」
『ねー』
斗亜「ねね、あれ深田くんちゃう?」
『ん?』
拓哉「ほんとだ」
『おーい!竜生くー…』
え?なんで、
手、繋いでるの?
斗亜「え、?」
『………なんで』
拓哉「あれ…3組の成田…」
『…え、なになに、どういうこと、』
拓哉「……帰ろ」
『いや、むりむり、え、なんで』
斗亜「ちょ、あなたの下の名前っ」
もう、何も考えられない
私は、ただ走ることしかできなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。