side：YOU

コルン「 変装は、いいの？」




『 ああ、そうね 』




キャンティ「 なんか今日キナリレがここにくる情報がどっかから漏れてるらしいよ。ジンからさっき連絡があった 」




『 それじゃあ変装しなきゃね 』











と言ってからマスクとシルバーブロンドのウィッグを被る


それから少し濃いめの化粧をして、


完全に組織の “ キナリレ ” となる。












キャンティ「 これでこそキナリレだね 」




『 ふふ。じゃあ行きましょうか 』




コルン「 裏切り者、制裁 」




キャンティ「 わくわくしてきたぁ〜！！」

、

『 あの男で間違いなさそうね 』




コルン「 俺がやる 」




キャンティ「 チッ、はいよ 」













情報通りターゲットはマークしていた建物内から出てきた


路肩に停めた車の窓を開けて


コルンがスナイパーを構える。













キャンティ「 でもさぁ、もう少し近くの道路に停めれなかったわけ？」




『 だってどこも工事やら封鎖中やらでスコープで除いて見えるところがここくらいしかなかったのよ、文句言わないで。』




キャンティ「 ついてねーの 」




コルン「 もう、撃ってもいい？」




『 いつでもどうぞ 』











と返事をしながら私は考えを巡らす。


きっとここに来るまでの工事や封鎖は私たちをここに


誘き寄せるための罠だ。


私たちを捕まえるためにあのターゲットは囮にされたのだと推測する


だとしたらここの周りにはすでに多くのインターポールが待機していることだろう












『 … うーん、少々私を甘く見過ぎかな？』




キャンティ「 なんか言った？」




『 ううん。なんでもない 』













ハンドルを再度握ると同時に


コルンが引き金を引いた。


そのあとキャンティが望遠鏡越しでターゲットを確認する













キャンティ「 ど真ん中命中してんじゃん♡ 」




コルン「 任務完了 」




『 よし、じゃあ行くか。… 少しつかまってて 』




キャンティ/ コルン「「？？」」













そう言って車のアクセルを踏もうとして


サイドの窓をコンコンとたたかれた












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