今、3人で居酒屋に来ているんだけど…
あなた『んんー』
TETSUYA「ちょっとー、大丈夫?」
あなた『…暑い』
TETSUYA「え?」
ケンチ「待って待って!」
あなた『暑い』
あなたは上着を脱ぎ始めた
ケンチ「どうするの、これ」
TETSUYA「んー、分かんない」
ケンチ「取り敢えず、止めよ。あなた〜」
あなた『ん?…ふふ』
ケンチ「あーもう、だから呑ませるのは危険なんだよ」
TETSUYA「ホントは嬉しいくせに?」
ケンチ「…そっちこそ」
あなた『…眠いかも』
ケンチ「眠らせたら大変なことになるよ」
TETSUYA「いや、家に運ぶし」
ケンチ「いやいや、俺が運ぶし」
TETSUYA「さっき危険とか言ってたのだれ?」
ケンチ「…知らないそんなの」
あなた『…寝る』
ケンチ「ほらー寝ちゃったじゃんー」
TETSUYA「なんか嫌そうだね。やっぱり俺が送ってこうか?」
ケンチ「いいや、何かしそうだから安全な俺が」
TETSUYA「…じゃんけんしよ」
ケンチ「いいよ。じゃんけん…」
TETSUYA「勝った〜じゃあ俺が送りまーす」
ケンチ「え、負けたほうじゃないの?」
TETSUYA「あなたをなんだと思ってるの!」
ケンチ「そういうこという?」
あなた『…んー、もう!』
TETSUYA「あ起きた」
ケンチ「ねぇあなた、どっちに送ってもらいたい?」
あなた『どっちも』
TETSUYAケンチ「…それはずるい!」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。