第18話

ドSだったら【GENE】
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2018/10/17 13:00
小森隼

『はやとー、もう10時だよ』

「…ん」

『起きてー…っわ!』

気づいたら布団の中に入っていた。

「はぁ、そんなんで、起きると思う?」

『っ…』

「はい、」

『なに…?』

「はやく。キス」

『…む、むり。恥ずかしいから。』

「できないの?」

『いいよ。するから…っ』

キスをした。

「…よくできました、おはよ、あなた」




白濱亜嵐

「ねぇ、あなた」

『…なに?』

「わかってるくせに。」

『…知らない』

「そんなこと言っていいの?」

『じゃあ、これでいい?』

あなたはハグをした。

そして、

「っ…あなた、好き」

キスされた。

『結局亜嵐くんからじゃん…。』




数原龍友

「だから、ちゃうってー」

『なにが?!』

「もっと、力抜いて」

『やってるってば!』

「…仕方ないなぁ」

『り、龍友っ』

いま、一緒に料理をしてるんだけど、

なかなか厳しい…。

そして後ろから抱きしめられながら

料理をしている状態。

『ねぇ、逆に下手になっちゃうよ』

「もう料理なんてせんでええわ」

顔を近づけて…

「この続きしようや」




中務裕太

「おい、なにしとんねん!」

『ゆ、ゆうた、どしたの?』

「別に。ただ怒っただけやって」

『…なにに?』

「別に。」

裕太は帰ってくるなり怒り始めた。

何かあったのかな…

機嫌悪いのかな…。

『なんか、あった?』

「別に。」

わかってきた気がする。

『裕太、…ドSっていうのはさ、…』

どんどん顔を近付けていって…

『こういうのを言うんだよ。はい、キスして』

「…ごめんあなた。勘弁してや…」

『無理…』

部屋にリップ音が響いて、

「…いつも通りのほうが好きかもしれんわ。」

『私も好きだよ。裕太。』




片寄涼太

休日の昼間、

ふたりでドラマを見ているときだった。

「ねぇ、あなた?」

『なに?』

「…キス、したいんやけど」

『えっ…』

「だめ?」

『…っだ』

「だめとは言わせへんから」

『涼太、どうしたの?』

「あなた構ってくれないし」

『ごめん…』

「はい、じゃあお詫びにキス」

『…いいよっ』

ふたりは唇を重ねた。

「もう止まんないかも…」




佐野玲於

『玲於、冷蔵庫から紅茶取って』

あなたはキッチンにいた玲於にそう言った。

「は?なんで?やだよ」

『えー、じゃあ自分で取りに行くから』

「…違う。」

『なにが…』

「なんかしてくれたら取ってあげる」

『なんか、って?』

「んー、そうだなー…」

そう言ったかと思うと、玲於は目を閉じた。

『…なに、それ』

「分かってるくせに。ほら、はやく」

『いいよ。自分で取るし』

「俺がキスしてやるって言ってんのに…」

ちゅ…

『…し、したよ。キス。はやくとってよ…』

「そんな表情されたら…」

『とってよ…』

「ん、いいよ。よくできました。」




関口メンディー

「あなた、おはよ」

『…おはよー』

いま、ふたりはベットの上にいる

んだけど…

「眠い…あなたにキスしてくんないと起きれない」

『…むり』

「ほんとは?」

『…もー!』

「はい、して」

あなたはキスした。

「ん…」

『…もう私先に起きてるからね』

「待って。まだ。」






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