広臣「あなた、おはよう」
あなた『おはようございます!広臣先輩!』
広臣「前髪、切ったでしょ」
あなた『えっ!何で分かるんですか?ちょっとしか切ってないのに…』
広臣「いつも、見てるからかな?」
あなた『…先輩』
壱馬「おはよー、なに2人でイチャイチャしてんの」
あなた『別にっ、そんなこと…』
広臣「えー?」
壱馬「前髪、切ったでしょ」
あなた『壱馬先輩も、分かるんですか?』
壱馬「壱馬先輩も、って…、先越されたー」
あなた『でも、ありがとうございます』
壱馬「あっ、そういえば、この間の話」
広臣「え!なに?!」
壱馬「…んー、秘密!」
広臣「えーいいじゃん」
壱馬「今度、勉強教えてあげるねーって。」
広臣「絶対嘘」
あなた『わたし、そろそろ教室行かないとなんですけど…』
広臣「あー、そっか、1年生は2階かぁ」
壱馬「学年一緒が良かったな〜」
あなた『私も一緒がよかったです。ふたりと』
壱馬「今の発言、期待しちゃうよ?」
広臣「いや、でも、ふたりとって言ってたよ」
壱馬「…告白の返事、待ってるから」
広臣「なにそれ、初耳」
あなた『…えっとー』
広臣「言っとくけど、好きじゃない子にはこんなに話しかけないよ?」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!